植木繁晴氏が死去 69歳 元ザスパGM 群馬

植木繁晴氏

 サッカーJリーグの監督を歴任し、上武大男子サッカー部前監督の植木繁晴氏が11日、亡くなった。69歳。ザスパ草津(現J2ザスパ群馬)の創設時に総監督を務め、J昇格に導いた。

 1954年9月13日生まれ。日大卒。フジタ工業(現J1湘南)で日本サッカーリーグ3度、天皇杯2度の優勝などに貢献、日本代表にも選ばれた。フジタから改称されたベルマーレ平塚などの監督を歴任し、元日本代表の中田英寿さんらの才能を見いだした。2002年にザスパ草津の総監督に就任。後に代表取締役ゼネラルマネジャー(GM)なども務めた。14年から上武大の監督を務め、昨年度限りで退任した。

 指導者同士、長年の付き合いがあった前橋育英高(群馬)の山田耕介監督は、「J昇格を目指していた頃、ザスパが勝利する度に大変喜んでいたのを思い出す。選手としては、大きな体を生かして前線でボールをキープし、常に全力疾走だった」としのんだ。

 遺族によると、新型コロナウイルス感染による肺炎だった。

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