タンタン追悼式、5月10日に 抽選で一般参列100人、メモリアルムービー上映 神戸・王子動物園

3月10日のタンタン。この5日後、病状がさらに悪化したという(王子動物園提供)

 3月末に28歳で死んだ神戸市立王子動物園(神戸市灘区)のジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」について、市は12日、追悼式を5月10日午後2時から同園の動物園ホールで開くと発表した。来園から24年近くを神戸で過ごした「神戸のお嬢さま」に、感謝の気持ちを表す。

 追悼式ではタンタンの生前の様子をまとめたメモリアルムービーを上映するほか、飼育員らがお別れのメッセージを贈る。抽選で100人程度まで一般参列者による献花も受け付ける。

 タンタンは2000年7月、日中共同繁殖飼育研究を目的に雄の初代「コウコウ(興興)」と中国から来日。21年に心疾患が判明し、懸命な治療が続けられてきたが、3月31日深夜に死んだことが確認された。心疾患に起因する衰弱死とみられている。

 28歳は人間でいえば100歳近くに相当し、国内最高齢のパンダだった。

© 株式会社神戸新聞社