空港税関で3億円以上の覚せい剤を発見…敏腕職員がギリギリで気付いた“微かな違和感”とは

お笑いトリオ・ジャングルポケットの斉藤慎二とモデルでタレントのアン ミカ、俳優の高田夏帆が4月11日放送の『THE突破ファイル』の再現VTRに出演。禁止薬物の持ち込みを食い止める税関職員の活躍を描いた。

海外から禁止薬物を日本に持ち込もうとする犯人の手口を見破り、密輸犯を検挙する税関職員を描いた人気シリーズ『空港税関』。今回、疑いがかけられたのはオーストラリアから帰国してきた日本人カップル。主な手荷物は現地で購入したというお菓子や歯磨き粉、軟膏、香水、移動中に使うネックピローや、写真撮影時の衣装であるウェディングドレスなど。

さっそく1つ1つくまなくチェックしていく係官たち。チェックする荷物はもちろん、検査を待っている間の表情からも目を離さない。男性は比較的余裕があるように見えるものの、女性の方は妙に饒舌(じょうぜつ)で、時折不安そうな表情も見せていた。これを怪しんだ監視官のアン ミカは「TDS(微量の薬物を検知する最新装置)かけましょう」と係員の高田に指示を出す。高田は荷物の表面を布で拭き取り、その布は斉藤監視官によってTDSへ。その結果は…「反応アリ。間違いありません」。やはりこの2人はどこかに禁止薬物を隠し持っていたのだ。いったいどこへ?

軟膏や香水の中に薬物が混ぜられた様子もなく、ウェディングドレスやティアラなどの装飾具にも薬物が隠されている様子は見られない。アン ミカが再びカップルの様子に目をやると、饒舌(じょうぜつ)さから疑っていた女性の方はどうも本当に身に覚えがないような雰囲気。逆に男性の方が怪しい可能性も出てきた。そこでアン ミカは「すみませんが、ボディーチェックにご協力お願いできますか?」とカップルに協力を依頼。カップルは軽く抵抗するも結局ボディーチェックを受け入れたが、男性はチェックの前にトイレに行かせてほしいと要求。仕方なく斉藤が付き添って男性はトイレへ。

検査場内のトイレで用を足した男性だったが、水を流すレバーやボタンなどのスイッチがどこにも見当たらない。実は過去に薬物を体内に隠し持っていた事例があり、証拠隠滅を防ぐために検査場内のトイレは職員しか流せない仕組みになっているのだ。結局トイレでも何も見つからず、男性は女性と一緒にボディーチェックを受けることに。ところがこのチェックでも薬物は見つからなかった。

薬物が見つからないことを受けてカップルは荷物をまとめて検査場を出ようとする。しかしアン ミカはどうしても違和感がぬぐえない。どこか見落としている点はないか…必死に思考を巡らせたアン ミカはついに1つの結論に達し「残念ながらアンタら、ここで終わりや!観念しぃや!」と啖呵(たんか)を切った。

アン ミカが手に取ったのはネックピロー。X線検査にかけると異影が確認されたため中身を切り裂いて確認することに。中からは大量の細かいビーズとともに、ラップでくるまれた何かのかたまりがゴロリと出てきた。その中身はギッシリ詰まった覚せい剤。末端価格にして3億5000万円相当にもなる大量の覚せい剤が隠されていたのだ。当然2人はその場で検挙されることとなった。

「どこで気づいたんですか?」と聞く高田にアン ミカは「ネックピローを検査する時、わずかだけど香水のニオイが強くしたの。もしかすると薬物のニオイを消したかったのかな~って」と語った。ほんのわずかな違和感から薬物の隠し場所を見破る、凄腕監視検査官ならではの突破劇だった。

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写真提供:(C)日テレ

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