月山道路のそば店、営業再開 鶴岡、昨秋閉店・新経営者、従業員も復帰

月山道路沿いにあり、再スタートを切ったそば店「ななかまど亭」=鶴岡市

 鶴岡市の国道112号月山道路沿いにあり、昨秋に閉店したそば店「ななかまど亭」が営業を再開した。新たにオーナーが見つかったことで、以前働いていた従業員も復帰。庄内地方と内陸部を行き来する際に通る場所にあり、民宿を併設している同店関係者は観光振興の役に立ちたいとしている。

 同店は1983(昭和58)年、朝日地域にオープンした。民宿「田麦荘」と合わせて営業していたが、人手不足などの影響で2023年10月に閉店した。だが、「なくすのはもったいない」と、店主と親交のあった市内の60代男性が建物を購入。働いていた従業員らに声をかけて体制を整え、2月に再始動した。花を寄せて再開を喜んだ客もいたという。

 そばには同市羽黒地域産の「常陸秋そば」を使用。石うすでひいた自家製粉で、つなぎの比率は季節によって変える。人気メニューは「げそ天そば」(1350円)。常時40席ほどを設けており、従業員の板垣通さん(68)=同市=は「全てにこだわっているそばを味わってほしい」と話している。民宿は「ななかまど」と名称を変え、3月中旬から客を受け入れている。問い合わせは同店0235(54)6328。

人気メニューのげそ天そば

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