高校生プロボクサー誕生 柳町在住の竹内凰騎さん 秦野市

現役高校生プロボクサーになった竹内さん

秦野市柳町在住の竹内鳳騎さん(17・T&Tボクシングジム所属)が3月19日、後楽園ホール(東京都文京区)で行われたプロボクサーテストC級男子に出場し、合格。現役高校生プロボクサーが誕生した。

竹内さんは現在、光明学園相模原高等学校に通う3年生。身長181cm、体重65kg、プロテストにはウェルター級で挑戦した。「高校2年でプロボクサーになろうと決めていたので、合格できて良かった」と話す。

ボクシングを始めたのは、小学校5年生の終わり頃。井上尚弥選手(大橋ボクシングジム所属・現世界スーパーバンタム級4団体統一王者)の試合をテレビで見たのがきっかけだったという。「めちゃくちゃ格好良くて、ボクシングをやる、プロボクサーになると決めた」という。昔、ボクシングをしていたという父に基礎を教わり、その後、井上ボクシングジム(秦野市本町)へ。本格的にボクシングを学び始め、中学校3年の12月に現在のT&Tボクシングジム(厚木市)に移籍した。

移籍後はアマチュアのトーナメント戦にも出場。観客がいる中での試合はこれまでとは違い、「納得いかない成績だった。でも、プロを目指すには良い経験にはなったと思う」と話す。

リーチの長さ強み

竹内さんの強みは、長身というリーチを生かしたパンチ。プロテストではウェルター級だったが、実際の試合では減量を行い、スーパーライト級かスーパーフェザー級でエントリー予定で、その階級では長身の部類になる。

竹内さんを指導するトレーナーの大坪竜也さんは「リーチが長くて恵まれた体格。まだ成長途中だが、最近強さがついてきた。気持ちが強く、ファイターとして大切な気質を持っている。少し素直なので、今後ずるさも出てきたら良い選手になる」と期待を寄せる。T&Tボクシングジムの代表である倉永丈雄さんも「真面目で努力家。1人で黙々と週6でジムに通って練習を続けてきた。今回の合格はその努力の賜物」と評価。「チャンピオンベルトを持って地元に凱旋できる選手になってほしい」とエールを贈る。

竹内さんは「目指すのは世界一。デビュー戦が決まったら、まずは勝って、新人王を獲得したい」と力強く語った。

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