道の駅鹿島、駐車場リニューアル 普通車と大型車の動線分離 安全性、利便性アップ

出入り口を南(奥側)に移動し、普通車と大型車の動線を分けるなど整備された道の駅鹿島の駐車場=鹿島市(県提供)

 鹿島市音成の国道207号沿いにある道の駅鹿島の駐車場整備事業が完了した。普通車と大型車の動線を分離することで利便性と安全性が高まり、国道から駅施設全体が見えやすくなった。

 施設の北寄りにあった出入り口を中央部分に移設し、駐車場は北側を普通車用、南側をトラックなど大型車用にした。駐車可能台数は従前より18台減って220台になったが、直売所「千菜市(せんじゃいち)」の前を車両が行き交う状況が改善され、歩行者通路も整備して安全を確保した。国道から施設を見えにくくしていた複数の民家も撤去され、特に太良町方面からの視認性が増した。

 駐車場整備は市と県が連携し2021年度から進めてきた。総事業費は約7億2千万円。道の駅鹿島は1994年4月に県内第1号の道の駅として登録されており、7日にあったリニューアルを祝う式典で下村浩信駅長、松尾勝利市長らが「30周年の節目の年にリニューアルできた。いろいろな仕掛けを用意し今後も利用増につなげたい」と述べた。

 車でたまたま訪れた多久市の藤木俊一さん(65)は「きれいになっていて驚いた。これまで以上に利用しやすくなった」と話した。(市原康史)

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