鹿沼の「選挙割」協賛店を募集 マンネリ打破、6月市長選で投票率向上へ

鹿沼市役所

 【鹿沼】選挙の投票率向上を目指す市民団体「かぬま選挙割実行委員会」は、6月9日投開票の市長選に合わせた「選挙割キャンペーン」の協賛店を募集している。利用できる店舗やサービスを増やし、停滞気味のキャンペーンに弾みを付ける。21日まで。

 選挙割は、投票後に希望者に発行される「投票済み証」を協賛店で掲示すると割引などの特典を得られる。投票率アップに加え、地元商店の活性化にもつなげる狙いがある。

 2015年の市議選から始まった。以来、市内に投票所を置く全ての選挙で行い、今回で15回目。各回十数店舗の協力を得ていたが、投票済み証の発行数に占める店舗での利用数は30%前後で推移。同実行委内にはマンネリ化を指摘する声もあった。

 昨年9月の市議選は投票率が46.69%と過去最低に落ち込んだ。新たな利用者を開拓するため、キャンペーンの対象店舗を増やすことに決めた。昨年の市議選からの「かぬまふるさと大使」のサイン入り色紙のプレゼント企画も行う。同実行委は20年市長選の投票率55.59%を上回ることを目標に掲げる。

 21日までに東部台コミュニティセンターへ電話して応募する。原則、市内の店舗に限る。浜野昌平(はまのしょうへい)会長(82)は「投票は社会をつくる市民一人一人の責任。キャンペーンをきっかけに投票所に向かう人が増えればうれしい」と話す。(問)同センター0289.64.6421。

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