動植物園の日常をのぞき見!のんほいの窓【2024年4月号】春爛漫!植物園の桜のほか、個性豊かな花々が見頃に

春の植物で彩られた「花と香りの園」

愛知県豊橋市にある「豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)」。パーク内で暮らす動物たちやのびのびと育つ植物たちの日常や季節のイベントなど、パーク内の様子を「のんほいの窓」から定期発信します!

1年で最ものんほいパークに花が溢れる4月。今年は日本各地で桜の開花が少し遅れていますが、園内では春の花々が見られるようになりました。

今回は4月に見頃を迎える花々を紹介。お花見やピクニックにのんほいパークへ遊びに行ってみましょう!

4月が見頃の桜も!のんほいパークでお花見を満喫しよう

ほんのりと花の香りがする 「駿河台匂(スルガダイニオイ)」

「ちびっこ桜広場」を中心に、園内には約40種類の桜が植えられています。4月初旬から桜広場全体が花のピークを迎え、4月半ばまでは八重咲きの桜が次々に見頃を迎える予定です。

遅咲きの桜には、黄色や黄緑色の花を咲かせる御衣黄(ギョイコウ)、めしべが葉に変化する一葉(イチヨウ)など個性的な品種が多く、さまざまな桜景色が楽しめますよ♪

一つの花に対して花びらが300枚以上つく兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ)は、4月半ばに見頃に。この花には、伝説の桜守が苦労の末に増殖に成功し、消滅を逃れたというエピソードが残っているのだとか。

遅咲きの桜を見に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

春にしか見られない花も!植物園で見られる植物を紹介

宝石の翡翠に似た色の花が特徴的なヒスイカズラ

多くの花が見頃を迎える4月ですが、近年は気候変動の影響で花暦がずれ、予測が難しくなっています。のんほいパークでも見頃の時期に変動がありますが、植物園を散歩しながら花の様子を楽しむことができますよ♪

ここでは春に見られる植物を、スポットごとに紹介します!

藤の花が美しく演出する「すいれんの園」

「すいれんの園」とその周辺では、4月上旬から紫の藤が美しく花開きます。少し間をおいて白色の藤が咲く見込み。フランスのモネガーデンから譲り受けて植栽した株を大切に育てています。蝶のような形をした藤の花には、ハナバチによって授粉しやすいしくみが備えられています。

緑豊かな風景と花香が楽しめる「花と香りの園」

豊橋市の花であるツツジは、のんほいパークでもさまざまな種類を見ることができます。ミツバツツジやコバノミツバツツジは、4月半ばまで見頃です。また、香水の原料にも使われるフリージアやスイセン「ジョンキル」の花が咲き、豊かな香りも堪能できますよ。

春の姿も美しい「紅葉の森」

秋に紅葉する植物が見られる「紅葉の森」ですが、春にはカエデのなかまの新緑とともに、赤紫系の各種クルメツツジと白いシバザクラの共演が楽しめます。四季折々の風景が楽しめるのも、植物園の見どころです。

個性豊かな花の香りが楽しめる「大花壇」

広さ約1,100㎡を誇る大花壇の周辺では、4月下旬ごろから香りが楽しめる花が見頃に。バナナの香りがするカラタネオガタマの花や、カレーの香りがするビグノニアの花など、少し変わった香りのする花を見つけてくださいね。

神秘的な植物に出合える温室

温室内「スイレンのへや」では、神秘的な色の花が咲くヒスイカズラが見られます。ヒスイカズラは、フィリピン原産のマメ科の植物。青緑色の花が宝石の翡翠に似ていることから、その名前がつきました。

また、「果実のへや」ではバニラの実が熟しています。スイーツのような甘い香りを探してみてください♪

ひだまり交流館が西園エリアにオープン!

2024年3月23日(土)からオープンした「ひだまり交流館」は、西園エリアの「ゾウの見える丘」に建てられた施設。休憩室と講義室の機能を兼ね備えており、新たな学びの場として用いられる予定です。

最大100名まで収容できる講義室は、イベントや講義などがない日は休憩室として開放され、木の温もりを感じる室内でのんびりと過ごすことができます。施設内は飲食可能で、トイレも完備。出入口はバリアフリーになっているので、気軽に使うことができます。

大きなガラス窓からは大人気のゾウの様子を眺めることができる、のんほいパークの新しいビュースポット♪施設利用については、入口案内板を確認してから利用してくださいね。

春色に彩られたのんほいパークに遊びに行こう!

桜をはじめ、多彩な植物が開花し見頃を迎える4月。休みの日のお出かけに、春一色となったのんほいパークへ訪れてみてはいかがでしょうか。

豊橋総合動植物公園(のんほいパーク)

公式HPはこちらhttps://www.nonhoi.jp/

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