SUPER EIGHT、2度目の「関ジャニ∞使用」で大荒れ メンバーの旧名への愛とファンが抱く“堂々使用”メディアへの憤り

東京ドームライブで「関ジャニ∞」とシャウトした丸山隆平(SUPER EIGHT) (C)ピンズバNEWS

4月10日に行なわれた旧ジャニーズタレントが新たに所属することになった新会社・STARTO ENTERTAINMENTによる初のライブイベント「WE ARE! Let‘s get the party STARTO!!」。東京ドームで行なわれたライブには多くのファンが沸騰したが、SUPER EIGHTの登場時にメンバーの丸山隆平(40)が「WE ARE 関ジャニ∞~!」と旧グループ名を名乗ってしまい、直後に「SUPER EIGHTになりました」と訂正する場面がテレビ番組で放送され、大きな波紋を呼ぶこととなった。

昨春からのジャニー喜多川氏(享年87)の加害問題を受け、「ジャニーズ」「ジャニ」「ジェイ」といったジャニー氏を想起するワードが入ったグループ、関連会社は改名することに。

関ジャニ∞はSUPER EIGHT、ジャニーズWESTはWEST.、ジャニーズJr.はジュニアに改名したほか、Sexy Zoneはtimeleszに改名した。

「10日の船出ライブの様子は各局のワイドショーや情報番組でも伝えられましたが、11日の朝の情報番組『ZIP!』(日本テレビ系)でSUPER EIGHTの登場シーンと丸山さんの発言が、大々的にテロップで文字入りで放送され、賛否の声が飛び交っているんです」(女性誌編集者)

X(旧ツイッター)には、

《ZIPで流れたウィアコンでしっかり関ジャニ∞って言ってる丸ちゃん使われてて朝からほっこりしました》
《ZIPで丸ちゃんの関ジャニ∞で〜す!流れて笑ったww流してくれてありがとう笑笑》

と喜ぶファンがいる一方、

《テレビで関ジャニ∞って言っちゃったところ流すんや じゃあなんのための改名? まじでメディア一生許さん》
《関ジャニ∞って言ったところ流していいんだ、、、ふーん、、、》
《関ジャニの名前間違えたところを放送するメディア意味わからん。じゃあ変えなくてよかったじゃんと思ってしまう》

と、改名をする意味があったのかとメディアを批判する声、さらには、

《コンサートで間違えて関ジャニ∞って言ってしまったところ流すZIP被害者に対する配慮が足らなすぎるだろ》

と、ジャニー氏の被害者に配慮ができていない、と疑問を呈する声が上がったのだ。

■『金スマ』でもテロップ&ナレーションで旧名を出してファンは紛糾

前出の女性誌編集者が続ける。

「テレビ番組ではいまだに“関ジャニ∞から改名したSUPER EIGHTの~”と、旧名に言及しています。ファンは新たなグループ名をすでに認知していますが、ファンではない多くの視聴者には、SUPER EIGHTはまだ馴染みがありませんから、当然と言えば当然でしょう。

ただ、改名は被害者の心情への配慮、ということ。その旧名を“テレビ番組が堂々と使うのはどうなのか”、“改名の意味はないのではないか”と多くのファンが憤っているんです」

4月5日放送の『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系)でも旧名が大々的に使用され、一部ファンから怒りの声が上がった。

番組にはSUPER EIGHTの安田章大(39)がゲスト出演。MCの中居正広(51)との共演にファンは歓喜したものの、番組テロップでは終始、「関ジャニ∞時代」と表示され、ナレーションでも「関ジャニ∞からSUPER EIGHTに改名した~」と旧名がしっかりと出てしまったのだ。

これに、

《本人たちが悩んで葛藤して関ジャニ∞をもう使わないために改名したのに“時代”という言葉を付けただけで関ジャニ∞ってずっと出してるのはどうなの「SUPER EIGHT」で良くない?》
《おまえらが騒ぎ立てたから改名することになったのにふつうに関ジャニ∞と書かれてて腹が立ちますね いやまあ…わかりますけど》

といった意見が寄せられた。

「改名後、特に関ジャニファンはメディアに旧名が出ると反応します。それは当然ながら旧グループ名に愛着があるからでしょうが、同時にメンバーの旧名への強い思い入れも知っているからではないでしょうか」(前同)

■「真剣に泣きましたね」メンバーが旧グループ名への熱い想いを吐露していた

SUPER EIGHTの5人は3月3日の『おかべろ』(カンテレ)にゲスト出演。2月4日にグループ名の改名が発表されたのだが、その発表直前の収録となったこの放送では、メンバーがそれぞれ心境を明かした。

安田は「グループの名前変えなくちゃいけないってなったときに、真剣に泣きましたね」と告白。涙があふれたときには「(旧名を)こんだけやっぱり愛してたんや」「(グループ名を)つけてくれた人に愛されてたんやな」と実感した瞬間だったと語った。

横山裕(42)は当初、「(グループ名を)変えなあかんねんな」と空気を読んだものの、「変えるってなった途端にすっげぇ寂しくなった」と心境を吐露した。

大倉忠義(38)は「ファンのみなさんにもアンケートを取って“どういう名前がいいか”みたいなのまで協力していただいた」と振り返った。そして、「未練っていうよりも、どうやったらみんなで進んでいけるかということを考えてました」と前向きに話すも、「今こういう番組に出させていただいて、寂しくなってきてるかもしれない」と寂しい思いもあると口にしていた。

ライブで旧名を出してしまった丸山は「何かが変わるときって、心機一転でまた新しいことが始まる予兆だったりもする」とし、20周年という節目でもあるため「いいタイミングだったんじゃないかな」とコメント。また、「世間のみなさんが発表されたのを聞いて、どういうリアクションが来るのかすぐエゴサしようかと」と冗談交じりに話した。

村上信五(42)はメンバー全員のスケジュールが合うタイミングにマネージャーに「会社でこっそり会議室を取ってくれないか」とお願いし、話し合いが行われたと告白。話し合いは複数回行なわれ、「いや、関ジャニ∞のままでいいんじゃないのか」という意見も出たという。しかし、「いろいろと20年助けてくださった方々の意見も聞くと“やっぱり変えるか”」と、関係各所やファンの思いも踏まえて改名に至ったと明かした。

■「僕の中で生き続けます」改名前日にはメンバー全員から胸熱メッセージ

新グループ名発表の前日となった2月3日、関ジャニのインスタグラムが更新され、各メンバーがメッセージを発信。横山は《関ジャニ∞ありがとうございました。僕の中で生き続けます》と綴り、メンバーが肩を組むショットがアップされた。

そして2月4日、グループ名発表当日には「どうも、SUPER EIGHTです!」とメンバー全員で挨拶。横山は「『∞(エイト)』でいこうとしていたが『∞』だけだと寂しい、物足りないなと思った」と説明し、「僕らの中でも“関ジャニ”に対する思いが相当強かったし、それに匹敵するものは何か考えてメンバーにプレゼンした」とコメント。表記も考えた結果、最終的に「字数や字画も調べて、これが一番よかった」こともあり、グループ名が決定したと話した。

「メンバーは20年掲げてきた旧名を愛していた。だからこそ丸山さんもライブで旧名をシャウトしてしまったのかもしれません。そしてファンも本心では改名してほしくはなかった。しかし、そうせざるを得ない事情も理解していて、ツラい思いをしながらなんとか受け入れたんですよね。

にもかかわらず、メディアがテロップまで出して丸山さんの発言を、ことさら目立つように取り上げた。ファンはそこに強く憤っているのではないでしょうか」(前出の女性誌編集者)

今後しばらくはテレビ番組に旧名が出てくることになるだろうが、そのたびに、ファンは怒りや嘆きの声を上げることになるのかもしれない――。

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