主婦(主夫)のスゴ技を讃え、披露してもらうリビング新聞「SHUFU-1グランプリ」。クラフトバンドやPPバンドといった専用のひもで、バッグなど多彩な作品を発表している清水多賀子さんが、子どもたちの健やかな成長を願う「端午の節句」に向けて、こいのぼりのリースの作り方を教えてくれました。
リースの輪もクラフトバンドで!パーツごとに制作し貼り合わせて
クラフトバンドは、もともと米袋の口を縛るひも、梱包の資材として扱われてきたので、軽くて丈夫です。近年、手芸用として扱われるようになり、色も豊富になっています。加工もしやすく、かばんやかごのほか、お花やアクセサリーなど、バリエーション豊かなアイテムを創作できます。クラフトバンドは手芸店や100円ショップ、通販などで販売されています。
今回は、さまざまな長さや色のクラフトバンドでパーツを作り、立体的な季節のリースを作りましょう。貼り付けは木工用ボンドでOKです。
■準備するもの
ハサミ・木工用ボンド(速乾)・ピンセット・洗濯バサミ・メジャー・クラフトバンド各種(それぞれの幅や色は画像を参考に)・緑系のループひも(折り紙で代用可)
■作り方
【リースを作る】
①370㎝×1本で、外寸約16㎝になるように輪を作る。洗濯バサミでとめると作りやすいです。
②500㎝×1本(幅細め)を輪に巻き付ける。最後にフックにかけるための小さな輪を作る。
【ポールを作る】
①15㎝×3本で棒を作る。
②30㎝×3本(幅細め)で四つだたみボタンを作り、棒の上に貼る。
【こいのぼりを作る】
①16㎝×2本で2匹(真鯉と緋鯉)のこいのぼりを作る(結ぶ)。
②13㎝×1本で1匹(青い鯉)のこいのぼりを作る(結ぶ)。
③2cm×3本を口の部分に貼る。
④2cm×2本をハート型に切る。⇒真鯉・緋鯉のえらの部分になります
⑤2cm×1本をハート型に切る。⇒青い鯉のえらの部分になります
⑥最後に目をつける。
【吹き流しを作る】
①7cm×1本で輪を作り、6㎝×3本を輪に貼り付け、吹き流しを作る。
②吹き流しの色と色の境い目に切り込みを入れる。
【こいのぼり3匹と吹き流しの口にフックを作る】
4cm×4本(幅細め)を半分に折り、ロープに見立てたフックのように三角にして、こいのぼり3匹と吹き流しの口に付ける。
【かぶとを作る】
①5㎝×2本と8㎝×1本で三角を作る。
②2cm×1本で三角の中心の穴を隠す。
③4cm×2本でかぶとの立物(たてもの=上部の装飾)を作る。
④3cm×2本でかぶとの吹返(ふきかえし=左右にある顔を守る部分)を作る。
⑤①~④で作ったパーツを貼り合わせる。
【ショウブを作る(2セット分)】
①2cm×6本を玉子型に4枚、ハート型に2枚切る。⇒花びらになります
②1.5㎝×4本(幅細め)の両端を丸く切る。⇒花びらの模様になります
③1.5㎝×2本をしずく型に切る。⇒花びらの模様になります
④2cm×4本(幅細め)と2cm×2本の片方の端だけ丸く切る。
⑤各パーツを貼り合わせてショウブの花を2セット作る。
・6㎝×4本(幅細め)を2枚ずつ貼り合わせて茎の部分を作る。
・6㎝×2本と5㎝×4本で葉の形に切る。
・花と茎と葉を貼り合わせる。(ショウブ2セット)
【かしわ餅を作る】
①緑色のループひも(または折り紙)を10㎝にカットして広げて葉を作る。広げた葉に、薄い緑色のループひもを広げて裂き、筋に見立てて貼る。
②30㎝×3本で四つだたみボタンを作る。
③四つだたみボタンを平たくして葉でくるみ、ひもを付ける。
完成!
全てのパーツ(ポール・こいのぼり3匹と吹き流し・かぶと・ショウブ2セット)をリースに貼り付け、リースの下部分にかしわ餅をぶら下げて完成です。
教えてくれたのは
清水多賀子さん
第3回「SHUFU-1グランプリ」入賞。クラフトバンドを使って、デザインや配色などをオリジナルで考案したかばんやかご、小物や季節の飾り物を制作。大阪府堺市や松原市で教室も開講。