「げんこつが飛んでくる」今は大問題の鉄拳制裁も!40~50代男女が振り返る「昭和のお父さんあるある」【完全版】

今では大問題!?(photoAC)

3月に最終回を迎えた阿部サダヲ主演、宮藤官九郎脚本のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)では、昭和と令和のギャップが随所に描かれ、阿部が演じる昭和のお父さんの今ではありえない生態も話題になった。そこで今回は40~50代の男女に「昭和のお父さんあるある」を聞いてみた。(アンケートサイト「ボイスノート」調べ)

第10位は、「ちょっとだらしない」。

“企業戦士”“モーレツ社員”など、昭和のお父さんは、外ではとにかくバリバリ働いた分、家に帰ってくると何もせず、ダラダラとリラックスしていたイメージも強い。

「子どもの頃、食後に居間でテレビを見ながらゴロゴロしている父をよく見た。父親というものは、今も昔も、変わらないようなものだと思う」(44歳/男性)

「上はランニング、下はステテコのようなものをはいてよくうろついていた。周りのお父さんもそうだった」(55歳/女性)

「足が臭い。今のお父さんは清潔感がある」(52歳/男性)

■第7位は「タバコを吸う」、第8位は「鉄拳制裁」「お酒好き」

第8位は、「鉄拳制裁」「お酒好き」。

ドラマ『不適切にもほどがある!』では、叱咤激励のための“ケツバット”が体罰だと話題になったが、子どもが悪いことをするとげんこつをくらわすなどの鉄拳制裁をしている昭和のお父さんは珍しくなかった。

「すぐにげんこつが飛んでくる。今時はげんこつしない」(57歳/女性/総務・人事・事務)

「しつけのために叩いたりするのもありだと思っている。現代は、体罰は虐待だといわれる」(41歳/女性/主婦)

「すぐ暴力を振るう。威張る」(49歳/男性/デザイン関係)

「体罰を悪いことだと思っていない。今のお父さんは冷静であれば手を出さないが、昭和のお父さんは冷静でも殴る。今のお父さんが手を出すのは感情的になってしまったときだからちょっと怖い」(59歳/男性/総務・人事・事務)

若い世代だけでなく、最近ではお酒を飲む人が減少方向にあるという。昭和は仕事関係でも家庭でもお酒を飲むお父さんは多かった。

「晩酌を日課として酔うと小言を言う。今の若い人たちはお酒を飲まない人が多い」(58歳/男性)

「毎日飲んで帰ってくる。自分の父親がそうだった。平日に一緒に夕食をとった記憶がない。今は夫と毎日一緒に夕食をとっている」(47歳/女性/主婦)

「とりあえずビールのイメージ」(47歳/男性/営業・販売)

「一升瓶の日本酒を飲む。晩酌といえば日本酒というイメージがある」(58歳/男性)

第7位は、「タバコを吸う」。

今では公共の場はもちろん、家庭内でも決められた場所以外でタバコを吸う人はいないが、昭和ではバスや電車、職場のデスクはもちろん、自宅のリビングや寝室でも愛煙家のお父さんたちはタバコを吸っていた。

「タバコをいつでもどこでも吸う。今では禁煙が標準になった」(53歳/女性/総務・人事・事務)

「タバコを室内で吸う。今は禁煙、またはベランダで吸う」(57歳/女性/主婦)

「昭和では、タバコ、酒を飲まないお父さんはだいぶ希少。今ではどちらも減った」(55歳/女性)

「今はタバコを吸わないお父さんが多い」(55歳/男性)

■第5位は「仕事第一」、第6位は「ちょっとかわいい」

第6位は、「ちょっとかわいい」。

厳しく頑固なイメージが強い昭和のお父さんだが、家庭ではちょっとお茶目な一面もあったようだ。

「運動会のリレーでこける。気ばかりで体がついていけない」(53歳/女性/主婦)

「昔の自慢話をする」(44歳/男性/金融関係)

「新しい物好きで、新しいものをすぐ購入したがる。経済成長期に働いており、珍しい新商品がよく出ていたから。今は収入の高い人は買うけど、最低限しか購入しないイメージ」(53歳/女性/コンピュータ関連技術職)

「ガラケーを使う。スマートフォンを使いこなせない」(51歳/女性/営業・販売)

「お風呂で演歌を歌う。現代のお父さんは演歌ではなくポップスを歌う」(58歳/女性/主婦)

「ツルツル頭に髪の毛1本で着物、キレるとちゃぶ台をひっくりかえすイメージ。見た目は『サザエさん』の波平で、性格は『巨人の星』星一徹」(42歳/女性)

第5位は、「仕事第一」。

高度経済成長期を支え、残業、休日出勤が当たり前という時代だった昭和を生きたお父さんたちは家庭よりも「仕事第一」という人も少なくなかった。家庭をかえりみないばかりに、子どもがグレてしまったり、夫婦関係が冷え切ってしまうということも!?

「家庭より仕事を重視する。現代は家庭と仕事はバランスという考えが中心だと感じる」(42歳/男性)

「仕事を休まない。今は体調が良くなければ休む時代だから」(49歳/男性)

「体調を崩しても休まずに出かけようとする。最近のお父さんは体調が悪ければ予定をキャンセルして休むと思う」(41歳/女性/学生・フリーター)

「休みが日曜日だけ。現代は土日祝日休みが普通」(40歳/女性)

「家庭より仕事。今は共稼ぎの家庭が多いから家事分担の家庭が多い気がする」(50歳/女性/営業・販売)

「飲み会も仕事。接待が多かった」(47歳/男性/公務員)

「仕事ばかりで休日は寝てばかり。今はもっとスマート」(56歳/女性/総務・人事・事務)

ランク外だったが、他には共働きが少なく、家計を一身に支えていた“一家の大黒柱”だった昭和のお父さんは「いざというときはみんなを引っ張る。厳しいけど頼りになる」(52歳/男性/営業・販売)、「なんでも自分で直す。自分の父はいろいろなものを作ったり直したりしたが、主人は特にしないと知ったから」(50歳/女性/主婦)など「頼りになる」という声や、今でもおじさんになると言い出す人はいるが「オヤジギャグが多かった。若いお父さんでも言う人はいるけど、その人口が多かった」(51歳/女性)、「昔のお父さんはオヤジギャグをよく言っていた」(46歳/男性)という声もあった。

■「昭和のお父さんあるある」ランキング
1位 亭主関白
2位 頑固
3位 しつけ・礼儀に厳しい
3位 テレビを独占
5位 仕事第一
6位 ちょっとかわいい
7位 タバコを吸う
8位 鉄拳制裁
8位 お酒が好き
10位 ちょっとだらしない

© 株式会社双葉社