レジェンドたちの「もう無理」から始まった? マスターズ名誉スターターの歴史

今年も雄姿を見せたニクラス(撮影/高藪望)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555 yd(パー72)

悪天候により2時間半遅れで、今年のメジャー初戦「マスターズ」がスタートした。マスターズ恒例行事はいくつもあるが、初日の第1組ティオフ前の名誉(オナラリー)スターターもそのひとつ。今年はジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソンの3人が務めた。

1963年に創設された名誉スターターの初代は、ジョック・ハッチソンとフレッド・マクロード。2人とも歴代覇者に名を残すことはなかったが、1934年に始まった大会の初期から出場し続けた。

年齢を経るごとに初日に棄権することが増えてきたため、名誉スターターの制度が設けられ、2人は1973年まで務めた。

また「ザ・キング」として絶大な人気を誇り、2004年まで50大会連続出場したアーノルド・パーマーも07年から16年に辞退するまでスターターに。

現在までその歴史は続き、今年は3年連続でジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソンの3人が大会の開幕を告げた。

<歴代名誉スターター>

ハッスルするプレーヤー(撮影/高藪望)

1963-73 / ジョック・ハッチソン、フレッド・マクロード
1974-76 /フレッド・マクロード
(1977-80/なし)
1981-82/ジーン・サラゼン、バイロン・ネルソン
1983/ジーン・サラゼン、ケン・ベンチュリ
1984-1999 /ジーン・サラゼン、バイロン・ネルソン、サム・スニード
2000-2001/バイロン・ネルソン、サム・スニード
2002/サム・スニード
(2003-2006/なし)
2007-2009/アーノルド・パーマー
2010-2011/アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス
2012-2016/アーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー
2017-2019/ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー
(2020/なし)
2021/ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、リー・エルダー
2022-24/ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソン

フレッシュな?トム・ワトソン(撮影/高藪望)

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