『虎に翼』キーワードは“権利の濫用” 予想外の判決に視聴者も感動「思わず涙が…」(ネタバレあり)

伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説『虎に翼』(NHK総合/毎週月曜〜土曜8時ほか)の第2週「女三人寄ればかしましい?」(第10回)が12日に放送され、寅子(伊藤)たちも思わず驚く判決が下されると、ネット上には「思わず涙が…」「スカッとした」といった反響が巻き起こった。(※以下、ネタバレを含みます。ご了承の上、お読みください)

離婚で決着がつかない夫婦の間で、形見の着物を返してほしいと妻・峰子(安川まり)が夫・東田(遠藤雄弥)を訴えた裁判。寅子(伊藤)たち明律大学女子部法科の面々は、この裁判について考えるものの、“夫は妻の財産を管理す”という民法第801条1項などを根拠に、残念ながら着物は返却されないと予測する。

判決を自分たちの目で確かめるために、穂高(小林薫)の引率で法廷へ向かった寅子たち。傍聴席は判決を見守る学生たちで満席の状態。そこで田中裁判長(栗原英雄)は、峰子の訴えを認める判決を下す。

田中裁判長は、夫が妻の財産を管理することを民法が規定しているのは、夫婦生活の平和の維持や妻の財産の保護が目的であると説明。その上で、今回の件は夫婦生活が破綻している状況で、妻による形見の品や日常生活に必要な品の返却請求を夫が拒絶することは、法に規定されている“権利の濫用”であると論じる。そして田中裁判長は改めて「夫としての管理ばかり主張するのは、明らかに妻を苦しめる目的をもってのことにほかならない」と夫側の主張を退けるのだった。

寅子が判決に感動したような表情を浮かべると、ネット上にも「おお!勝訴!!」「予想外の判決!!歴史が動いた瞬間」「着物取り戻せる判決で良かった」などの声や「『権利の濫用』が出てきた…!胸熱」「判決…感動して思わず涙が…」「スカッとしたな!」といったコメントが相次いでいた。

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