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アップルは今年3月にM3チップ搭載MacBook Airを発売したばかりだが、早くも年内に次期「M4」チップを搭載したMacを投入すると著名ジャーナリストが主張している。M4チップは、AI機能のパフォーマンス向上に重点を置くという。
同社の内部事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、すでに次世代チップM4の生産が近づいていると述べている。
M3チップを初採用したMacを発売したのが昨年10月のことで、2024年の同時期にM4搭載Macが登場する可能性があるようだ。さらに2024年末から2025年にかけて、Macの全ラインナップにM4が搭載される予定だという。
まず、年内にiMacとMacBook Pro（14インチおよび16インチ）、Mac miniのM4版が登場。次いで2025年春に13インチと15インチのMacBook Air、2025年半ばにMac Studio、2025年後半にMac Proの新型が投入される見通しだ。
M4チップは、少なくとも3つの種類が開発中とのこと。ローエンドの開発コード名が「Donan」、ミドルクラスが「Brava」、最上位が「Hidra」。DonanチップはエントリーモデルのMacBook ProとMacBook AirおよびローエンドのMac miniに、BravaはハイエンドのMacBook ProとハイエンドのMac miniに搭載されるという。
HidraチップはMac Pro向けとされ、従来の「Ultra」または「Extreme」レベルだと示唆している。またMac Studioに関しては、未発表のM3世代チップとM4 Bravaの両方を搭載したバージョンをテスト中とのこと。従来通り「M4」「M4 Pro」「M4 Max」と価格帯ごとに棲み分けしつつ、最上位デスクトップのMac Proを強化する戦略のようだ。
M4版のMac ProおよびMac Studioは、最大512GBのRAMをサポートする可能性があるという。M3モデルは最大192GBに留まり、インテル版（最大1.5TB）を大幅に下回っている。しかもサードパーティ製のRAMを増設することもできないため、顧客からの不満も少なくなかったようだ。
アップルは6月のWWDC24（開発者会議）で、製品ラインアップ全てに新たなAI機能の追加を発表すると噂されている。これらの機能は外部サーバーに依存せず、デバイス内部で処理が完結すると見られており、その上で新型チップは大きく貢献するはず。
次期Mac用のM4チップとiPhone用の「A18」チップは、ともにNeural Engine（機械学習に特化したSoCの一部）を大幅に増やすとの報道もあった。単なる処理速度の向上だけでなく、豊富かつ迅速な生成AI機能の実行が期待できそうだ。
