【見頃間近】こんな贅沢な山は他にない! お花見ハイキングの名所「光城山」お出かけ前チェックポイント

桜の時期に山を歩けば、お花見と登山を同時に楽しめるのでは?

春になるとそう考える欲張りな登山者は多いでしょう。しかし、じつは登山をしながらちょうど良く桜も楽しめるルートは、なかなかないものです。

そんななか、長野県・安曇野市にある光城山は「お花見ハイキング」の超有名スポット。歩き始めの登山口から山頂まで、桜の木の下をずっと歩くことができる素晴らしい山です。桜以外にも展望が良く、歩きやすいこの山を快適に楽しむために知っておきたいお役立ちポイントを、いくつかまとめてみました。

■桜並木を登るなら、例年の見頃は4月上旬から4月下旬まで

今年は見頃が例年より少し遅くなりそう

開花状況は年によって異なるものの、例年4月上旬から4月下旬までが見頃となります。今年の見頃は例年よりも少し遅くなりそう。

最新の桜開花状況は、安曇野市の観光協会のホームページやインスタからチェックしてみましょう。

■ゆっくり登ると片道1時間半ほど

光城山の標高は911.7mです。標高600mほどの登山口から山頂まで、約半月ほどかけて標高差300m少々を約1500本もの桜が咲き上げっていく様は圧巻。遠くからもひと目でわかるほどで、春の安曇野の風物詩になっています。

開花中なら登山道のどこかしらで満開の桜に巡り合うことができるというのが、このルートのいいところ。桜の花越しに残雪の常念岳を望めるのも、春の光城山ならではの光景です。

登山道は非常に整備が行き渡っており、歩きやすい階段が続きます。スタスタ進むと1時間程度で山頂まで登ることができますが、せっかくなら桜を眺めたり、撮影したりしながら、のんびりと登ることをおすすめします。

ゆっくり時間をかけても、登りは1時間半、下りは1時間もみておけば十分でしょう。

桜の開花時期は、19時から23時まで登山道周辺がライトアップされます。あえて夕方以降を狙って登ってみるのも、この時期の光城山でしかできない歩き方でしょう。

■混雑を避けたいなら、お隣の長峰山へ。時間帯は午前中か夕方がおすすめ

こちらは光城山に比べると知名度は劣りますが、山頂に約15mもの大きな展望台があり、四季を通じて安曇野の景色を堪能できる絶景ポイントになっています。

こちらの山頂周辺にも桜がたくさん植えられており、光城山の混雑を避けて、こちらでゆっくりお花見をするのも賢い選択肢だと思います。

桜の時期が終わっても、水が張られた安曇野一面の田んぼが光り輝く景色は超一級品。東側に聖山、四阿山なども眺められますが、安曇野とアルプス方面が順光で綺麗に見られる午前中、もしくはシルエットになる夕方の時間帯に訪れるのがおすすめです。

ちなみに、この2峰は安曇野市の東側に位置していることから、まとめて「ひがし山」と呼ばれることもあるそうで、観光情報センターでガイドマップも配布されています(安曇野市のホームページからPDFをダウンロードすることも可能)。

■見頃の時期は、駐車スペースに要注意

満車の時は周辺の路上での空き待ちや路上駐車は厳禁です

光城山と長峰山は、駐車スペースは限られますが、どちらも山頂まで車で上がれるのもポイントです。

登山口にも無料駐車スペース(77台分)やトイレが完備されていますが、桜が見頃の時期は満車になりやすいので注意が必要。周辺は住宅街なので、駐車場の空き待ちは禁止。桜の時期の週末は混雑必至なので、JR篠ノ井線など、公共交通機関を利用するように心がけましょう。

光城山から長峰山をぐるっと縦走すると、約3時間のちょうど良いハイキングコースになります。下山後は、長峰山の登山口にある市営長峰荘で汗を流してから帰るプランがおすすめです。

また、秋の紅葉時期の美しさも見逃せません。朝霧が眼下を埋める晩秋や初冬も素晴らしいので、春だけでなく、季節を変えて何度も訪れていただきたい名低山です。

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