広東省・香港・マカオ共催「第15回中国全運会」の組織委設立…2025年11月9〜21日、マカオでは卓球や女子バレーなど

第15回中国全運会開催概要発表会見の様子(写真:第15回中国全運会マカオ組織委員会)

 4月11日、広東省広州市で広東省・香港特別行政区・マカオ特別行政区が共同開催する「第15回中華人民共和国全国運動会(全運会)」組織委員会設立式及び開催概要発表会見が行われた。

 全運会は1959年に始まった中国における大規模スポーツイベントで、1993年の第7会大会以降は4年に1度の開催となっている。

 第15回全運会の開催期間は2025年11月9日から21日まで。大会には競技種目と一般参加イベントがあり、マカオは競技種目として卓球、三人制バスケットボール、五人制バスケットボール(男子18歳以下)、バレーボール(成年女子)、一般参加イベントとして空手道をホストすることも明らかとなった。

 第15回全運会については、既存の会場や施設の有効活用、厳格なコストと規模・仕様の管理が求められており、マカオ政府体育局によればマカオでも既存の6〜7会場を使う前提で照明、ネットワーク設備などの初期準備を進めているとのこと。

 また、マカオでは年に一度のモータースポーツの祭典として知られるマカオグランプリの開催シーズンと重なるが、同局ではすでに考慮を始めており、チャレンジングではあるが、早期の人員配置計画及び政府各部門の協力によって対応できると自信を示した。

第15回中国全運会組織委員会設立を祝して実施されたマカオタワーのライトアップの様子(写真:第15回中国全運会マカオ組織委員会)

 第15回全運会の後、2025年12月8日から15日まで広東省・香港・マカオの共催による中華人民共和国第12回障がい者スポーツ大会・第9回スペシャルオリンピックスが行われ、マカオはバドミントン競技の一部をホストするという。

 マカオが大規模スポーツイベントのホストとなった例として、2005年の第4回東アジア競技大会、2006年の第1回ポルトガル語圏競技大会、2007年の第2回アジアインドアゲームズが挙げられる。マカオドーム(正式名称は東アジア大会体育館)や塔石体育館など現在マカオにある大型スポーツ施設の多くが東アジア競技大会に向けて整備されたもの。

 近年、中国は国家プロジェクトとして中国広東省と香港、マカオの一体的経済圏構想「粵港澳大湾区(広東・香港・マカオグレーターベイエリア)」を推進している。

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