現地時間4月11日に行われたUEFAヨーロッパリーグ(EL)準々決勝1stレグで、リヴァプールとアタランタが対戦した。
リヴァプールに所属する日本代表MF遠藤航は中盤のアンカーとして先発出場。だが、本拠地『アンフィールド』で先勝を狙ったリヴァプールは、前半38分に被弾して先制点を献上すると、後半にも2失点を許し、0-3と完敗を喫した。遠藤は76分に途中交代。いつものような、中盤で相手の攻撃を刈り取るようなプレーはなかなか見られなかった。
試合後に各メディアが公表した選手評価でも、遠藤の採点はあまり伸びず。イギリス紙『デイリー・メール』は10点満点中「6点」を付け、次のような寸評を添えた。
「今季の大半で披露してきた守備のスクリーニングに失敗。『アンフィールド』で調子を落としていたスターのうちの1人だった」
リヴァプールの地元紙『リヴァプール・エコー』の評価はさらに厳しいものになった。遠藤に付けた点数は10点満点中「4点」。「(マリオ)パシャリッチの動きを注意深く観察し、場合によっては2人のセンターバックの間に入る必要もあった」と多数のタスクを抱えていたことを考慮しつつも、「しかし、あまりにも疲れて圧倒されているように見えた。その結果、途中でベンチへと退く」と期待された出来とは程遠かったという見方を示した。
加入初年度ながら、リヴァプールの中盤に欠かせない存在となった遠藤。シュトゥットガルト時代を含む今季の公式戦出場試合数は37試合(3ゴール1アシスト)まで伸びており、総プレー時間は2376分となっている。今年1月にはAFCアジアカップ カタール 2023を戦った日本代表にも“フルコミット”しており、疲労の蓄積が懸念されている。