飯ごうで米を炊き 玄米と黒糖を使った「ミキ」も手作り 子ども40人が公民館の広場でキャンプ 沖縄・北中城村

飯ごう炊飯を楽しむ子どもたち=3月30日、北中城村・和仁屋公民館

 北中城村和仁屋区子ども会育成会(大城勉会長)は3月30、31の両日、区公民館広場で「子ども会キャンプ」を開いた。集落の幼稚園児から中学生まで約40人と保護者約20人が参加し、飯ごう炊飯やスポーツなどで1泊2日を満喫した。(翁長良勝通信員)

 キャンプ指導は自治会役員の比嘉昭さんが担当した。飯ごうで炊いたご飯を味わってもらおうと、比嘉さんら区役員らが事前に広場の一角に釜を作っておいたほか、1カ月前に刈り込んだガジュマルの枝を薪に使用した。

 釜の上に飯ごうが並べられ、比嘉さんが手際よくライターで古紙を利用し薪に着火した。子どもたちは「すごい」と声を上げ興味津々。米が泡立ち始めたタイミングで比嘉さんが「火を弱めるため、薪を引いてください」と火の調整法を説いた。

 公民館の厨房では、北中城小で校長を務めた崎濱陽子さんが子どもたちに、玄米と黒糖を使ったミキ作りを手ほどき。でき上がったミキは参加者全員に振る舞われた。

 大人と中学生は4人用のテント5張りを広場に設置。公民館のひさしの下では大人がバーベキューの準備を整え、熱々のご飯と一緒にバーベキューを楽しんだ。公民館ホールでは複数の木のピンを目がけて木の棒を投げる競技、モルックも行われた。

 比嘉栞梨さん(8)、君島勘助さん(8)、喜納千尋さん(8)らは「去年も公民館でのキャンプに参加した。ご飯をたくさん食べるのが楽しみ。ミキもおいしかった」と声を弾ませた。

ミキ作りをする子どもたちと指導した崎濱陽子さん(左)

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