ヘラルボニー(盛岡)世界の18社に パリ拠点に海外活動も

 障害がある作家のアート作品を扱う盛岡市のヘラルボニー(松田崇弥、松田文登Co―CEO)は11日、優れたスタートアップ(新興企業)を表彰する世界規模のアワードで、1545社の中からファイナリスト18社に選出された。5月23日にグランプリの発表と授賞式が行われる。同社は事業を発展させる特別なビジネスプログラムへの参加が認められ、今後はフランス・パリを拠点の一つにして海外での活動を展開していく。

 アワードを主催するのは、世界のファッション業界最大手の企業体LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)。世界中から有望なスタートアップを見いだし、成長を支援するプログラムで、ファイナリストは6部門でそれぞれ3社のみ。ヘラルボニーはダイバーシティ(多様性)と包括性の部門で選出された。日本企業がファイナリストになるのは、計8回のアワードを通じて初めて。

 グランプリなどの賞を獲得する可能性があるほか、特典としてLVMHグループのビジネス促進プログラムに参加できる。ルイ・ヴィトン、ヘネシーなど世界的なブランドを持つグループと連携し、事業推進のサポートなどが受けられる。

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