シェフラーが世界1位の本領発揮 同組マキロイも「効率的で驚異的」

シェフラー(左)が同組マキロイもうなる圧巻のプレー(Masters Images)

◇メジャー第1戦◇マスターズ 初日(11日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7555yd(パー72)

2年前のチャンピオン、スコッティ・シェフラーが世界ランキング1位の本領を発揮した。6アンダー「66」はオーガスタでの自己ベストを更新し、暫定首位のブライソン・デシャンボーと1打差につける絶好のスタート。「とてもいい仕事ができた。充実した一日」とうなずいた。

ここで勝つための鉄則ともいえるパー5での3バーディに加え、4ホール全て8Iを握ったというパー3でも3バーディ。強烈な風を感じた11番の直後、12番も番手のジャッジが悩ましいホール。急に風がやんで奥のバンカーにこぼしながら、チップインでスコアを伸ばした。「(ティショットも)やろうとしたことはできた。全ての風に対して適切に対処するなんて不可能だから」。不運にも動じることなく、アーメンコーナーから4バーディと加速してみせた。

この日ボギーなしでプレーしたのは、シェフラーと消化11ホールのルドビグ・オーベリ(スウェーデン)だけ。今季ボギーなしで回った数は最多10回のザンダー・シャウフェレに次ぐ9回だが、今週を含めた出場9試合のうち2月「ザ・ジェネシス招待」を除く8試合でノーボギーのラウンドを記録している。

同組のロリー・マキロイ(北アイルランド)は「終わってみて、気付いたら6アンダーにいる。スコッティは全てにおいて効率的。ボギーなしでプレーするラウンド数は驚異的だね。バーディをたくさん獲るよりも、ミスを抑えることがメジャーや大舞台で優勝するための秘訣なんだ」とうなる。

アーメンコーナーから加速(Masters Images)

妻・メレディスさんの出産予定日が近く、陣痛が始まればプレーを取りやめてテキサス州ダラスの自宅へ向かう可能性も取りざたされている。「初期の兆候はまだ見られない」とした上で「いつ何が起きてもおかしくない。いつでも駆けつけられる準備はしているよ」

今季制した3月の「アーノルド・パーマー招待」、「ザ・プレーヤーズ選手権」はいずれも大会2勝目だった。22年から連覇した「WMフェニックスオープン」を含めると、複数回Vがキャリア8勝のうち6勝を占める。リストにマスターズが加わっても、なんら不思議はない。

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