タイヤ交換本格化 脱輪事故に注意を

気温の上昇に伴い道路の雪解けが進む中、札幌市内のタイヤ専門店では、スタッフが夏用タイヤへの交換作業に追われています。 

今年の札幌は平年より3日遅い今月5日に「積雪なし」となりました。暖かい日が続き、市内の専門店ではタイヤ交換を依頼する客が増えています。

札幌西タイヤセンター西支店・千葉亮輔支店長 「雪解けが遅かったものですからスタートは後ろ倒しになりましたけれど、先週あたりからかなり解け始め平日でも1日30~40台くらい。今週いっぱいがピークかな。土日はかなり混み合うと思います」

利用客「今年は去年に比べ半月くらいタイヤ交換が遅い」、「昨日来ようと思ったが予約でいっぱいと言われた」

一方、タイヤ交換が進むと、脱輪事故も増える傾向にあります。JAF札幌によりますと、脱輪に伴う出動件数は道内で去年234件あり、このうち夏用タイヤへの交換が増えた3月から5月は45件に上りました。札幌・西区では去年11月、乗用車から外れたタイヤが女児を直撃する事故も起きています。

千葉支店長「西区のニュースを見てから『自分で交換するのが怖いから来ました』というお客さんも多い」

JAFなどによりますと、脱輪の大半は車両左側のタイヤが外れるケースで、車が前進する際に左側のタイヤが、ナットがゆるむ方向に回転することが一因とみられています。西区の事故も外れたのは左前輪でした。

事故を防ぐためJAFは、タイヤ交換後に走行の振動などで緩んだナットを再び締める「増し締め」を呼びかけていて「交換後、50キロから100キロ走った時点で点検し、必要に応じて増し締めを行ってほしい」としています。

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