製缶業大手のホッカンホールディングスはきのう、関連会社社員による横領被害があったことを明らかにしました。被害額はおよそ3億5千万円に上ります。
ホッカンホールディングスによりますと、横領被害が確認されたのは連結子会社で缶詰用の缶などを製造している小樽の昭和製器です。
経理部門に勤めていた男性が2015年8月から先月にかけ、インターネットバンキングのサービスを利用して会社の預金を自らの口座に送金し、総額およそ3億5千万円を私的に流用していたということです。使い道は明らかにしていません。
先月中旬に銀行からの指摘を受け社内調査を進めたところ、被害が発覚しました。
男性は横領を認めていて、懲戒解雇されています。また、業務上横領容疑で小樽警察署に被害届を出したということです。
ホッカンホールディングスは調査委員会を設置し、原因究明や再発防止策を策定する方針です。