中能登の住宅に車突っ込む 玄関戸破り、座敷突き抜け 

  ●70代運転手、命に別条なし 家人もけがなし

 12日午前2時半ごろ、中能登町黒氏、大江繁さん(78)方の木造2階建て住宅に乗用車が突っ込んだ。車は1階を通り抜け、奥の壁を突き破って止まった。運転手の70代男性が病院に搬送されたが、命に別条はない。当時、大江さん夫婦が1階にいたが、けがはなかった。

 七尾署や家人によると、車は玄関のアルミ戸を破り、家の柱や壁を壊しながら20畳の座敷を突き抜けた。家は町道の丁字路の突き当たりにあり、能登半島地震による道のひび割れのため、通行止めの看板が設置されていた。ブレーキ痕はなく、同署は運転していた男性に話を聞いて事故原因を調べる。

 座敷とは別の部屋でテレビを見ていた大江さんは「ドーンとすごい音がして見ると車があって驚いた。家は地震でも一部しか壊れなかったのに、まさかこんなことになるとは」と肩を落とした。

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