「もうおしまいだ」大谷翔平元通訳・水原一平容疑者が〝断末魔〟のメール送信

水原一平容疑者

ドジャースの大谷翔平投手(29)の元通訳・水原一平容疑者(39)を米司法省は11日(日本時間12日)、大谷の銀行口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を搾取したとして、銀行詐欺容疑で訴追したと発表。米スポーツ専門局「ESPN」によると、水原容疑者と違法なブックメーカーとのメッセージのやり取りを公開した。

2022年11月14日に水原容疑者は「私はスポーツベッティング(賭け)がとても苦手だ。そうでしょう?(笑)また賭けさせてもらえるかな?? ご存じのように、私が支払わないようなことを心配する必要はないですよ!!」とブックメーカーを安心させようとした。

少なくとも450万ドル(約6億8000万円)が送金されたという疑惑が世間に公となった3月20日(日本時間21日)には、水原容疑者はブックメーカー側に報道を見たか尋ねる内容のメールを送信。それに対し、胴元が「見たよ。だけど、それは全部デタラメだ。明らかに君は彼(大谷)から盗んでいない。かばうために偽装工作したことは理解しています」と返信すると、水原容疑者は「厳密に言えば、私が彼から盗んだ。私はもうおしまいだ」と不正を白状したという。

翌21日に韓国・ソウルからロサンゼルス国際空港に降りると、水原容疑者を待ち受けていたのは米国土安全保障捜査局(HSI)の捜査官で、水原容疑者は携帯電話をその場で押収された。水原容疑者がブックメーカーに送ったメッセージは暗号化されていたという。

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