中川大輔、八木莉可子、佐藤寛太、清宮レイらが意気込み 『鴨川ホルモー、ワンスモア』開幕

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ニッポン放送と京都を代表する劇団「ヨーロッパ企画」のタッグで贈るエンタメ舞台シリーズ第4弾『鴨川ホルモー、ワンスモア』が4月12日、東京・サンシャイン劇場で開幕。脚本・演出の上田誠をはじめ、主演を務める中川大輔、共演する八木莉可子、鳥越裕貴、清宮レイ(乃木坂46)、佐藤寛太、浦井のりひろ(男性ブランコ)、平井まさあき(男性ブランコ)、岩崎う大(かもめんたる)、槙尾ユウスケ(かもめんたる)が取材に応じ、意気込みを語った。

本作は、第170回直木賞を受賞した万城目学のデビュー作にしてベストセラーとなった小説「鴨川ホルモー」とその外伝的続編「ホルモー六景」を、“ワンスモア”とタイトルを新たに再構築。京都を舞台に、ナゾの競技サークルに参加することになった学生たちの、甘酸っぱくもバカバカしい日々を描き出す青春群像喜劇だ。

脚本・演出を務める上田氏は、「もともとは1人称の青春小説なんですけど、今回は18人のキャストで、群像謎競技巨大コメディに作り変えました」と説明。原作小説は「かなり緻密なルール設計がなされていて、オリジナルの要素が入り込むのを拒む性質を持っている」といい、「それを理解した上で、そこから逃れるような、舞台ならではの色合いを出せればいいなと思った」と脚色における“ワンスモア”を語った。

演劇界、俳優界のみならず、さまざまなジャンルの出演者が集結しており、「皆さんにホルモー訓練をし、“鬼語”を習得していただき、初日を迎えました。強豪校と呼んで、差しさわりない仕上がりになっています。優勝を目指したいと思います」と自信を示していた。

以下、取材会に出席したキャスト陣のコメント

■中川大輔

(稽古を終え)圧倒的な充足感があって、すごくいい状態で本番に臨めるなと思っています。稽古の時、上田さんが言っていたんですけど、観たら生命の喜びみたいなものを感じられたって言ってくれて、それってすごくいい演劇なんだなと思って、そういうものを毎公演、皆さんに届けられるよう、全力で演じていきたいなと思っています。

■八木莉可子 今回、初めて舞台に挑戦させていただくんですけど、キャストの皆さん、スタッフの皆さんが、本当に優しくて。今回はエチュードを通して、舞台が作られているんですけど、本当にキャストの皆さんが仲良くて、その仲の良さが実際に、この舞台に現れているんじゃないかと思っていて、それをお客様にも感じ取っていただければ。誰もが経験したことのある、青春の青い部分や、ちょっと恥ずかしいという気持ちが詰め込まれていた群像劇になっているので、そういう部分を肯定してもらえたらうれしいなと思います。

■鳥越裕貴 稽古中、どうしても“鬼語”がしっくりこなかったんですが、みんなでしゃべっているうちに、どんどん馴染んできました。時には仲が良すぎて、怒られもしましたが(笑)、そういうのを経て、本当に“鬼語”で会話できるぐらい、ホルモーの世界に浸かっています。皆様にも何かひとつ、“鬼語”を持って帰っていただけるよう、しっかり頑張ります。

■清宮レイ(乃木坂46) 去年の夏頃に、今回のお話をいただいてから、あっという間に今日の初日を迎えることができて、すごく緊張しているんですけど、ホルモーの試合とか、何度も何度もみんなで練習を重ねて、“鬼語”も体に染み付いて、もう自信しかないので、真面目に頑張ります。

■佐藤寛太 本当に毎日毎日、稽古をやっていて、自分たちが出てないシーンでも、客席に座ってお芝居を見て、学ぶこともすごく多いですし、若い皆さんのお芝居が毎日どんどん変わって展開していって、先輩方もすごい面白い芝居を作り上げていくので、すごくワクワクドキドキしております。今日から本番ということで、すごく楽しみです。

■浦井のりひろ(男性ブランコ) (双子役を演じる)ヨーロッパ企画の角田貴志さんと顔が似ている、というありがたい偶然のおかげで、今回出演させていただいた。大学時代に戻って楽しいサークル活動をしているような40日間の稽古でした。最後まで駆け抜けます。

■平井まさあき(男性ブランコ) 稽古がとても楽しくて、もう40日間経ったんだというのが実感です。一丸となって作って、実際にお客さんがご覧になったらどういう反応になるのか、とても楽しみにしています。楽しみが多いと書いて「楽多(たのた)」です。

■槙尾ユウスケ(かもめんたる) 今回は女性役なんですが、最近はネタでもあんまり女性役をやってなくて、メイクも最近のトレンドを取り入れて頑張っています。“鴨”川ホルモーと“かも”めんたるで縁があるかな(笑)。男性ブランコは、尖ってる芸人だと勝手に思っていたんですが、いざ一緒に稽古をすると、優しくて話しやすくて、仲良くなれました。

■岩崎う大(かもめんたる) ホルモー競技のシーンは、横から見ていてすごくハード。皆さんの動きを見ていると、部活を頑張っている連中の笑顔みたいで、部活を頑張ってこなかった自分としては、なんであのキラキラをまた見せられなきゃいけないんだと(笑)。そこが見どころですし、ホルモーから離れるのが、さみしくなる体験ができる作品なので、見終わった頃にはホルモーをやりたくなっていると思います。

取材・文・撮影:内田涼

<公演情報>
ニッポン放送開局70周年記念公演『鴨川ホルモー、ワンスモア』

原作:万城目学(『鴨川ホルモー』『ホルモー六景』角川文庫刊)
脚本・演出:上田誠(ヨーロッパ企画)

■キャスト
中川大輔 八木莉可子 鳥越裕貴 清宮レイ(乃木坂46)佐藤寛太/石田剛太 酒井善史 角田貴志 土佐和成 中川晴樹(ヨーロッパ企画)藤松祥子 片桐美穂 日下七海 ヒロシエリ/浦井のりひろ(男性ブランコ)平井まさあき(男性ブランコ)槙尾ユウスケ(かもめんたる)岩崎う大(かもめんたる)

【東京公演】
2024年4月12日(金)〜29日(月・祝)
会場:サンシャイン劇場

【大阪公演】
2024年5月3日(金・祝)・4日(土)
会場:サンケイホールブリーゼ

チケット情報:
https://w.pia.jp/t/kamogawahorumo/

公式ホームページ:
https://event.1242.com/events/kh_oncemore/

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