東海大福岡 部員の頭を平手やハンガーで叩くなどの体罰加えた剣道部顧問の処分を高体連に報告せず

福岡県宗像市の東海大福岡高校が部員に体罰をして懲戒処分された剣道部の男性顧問について県の高体連に報告していなかったことがわかりました。高体連のルールでは1年間大会に出場できませんが、男性顧問には適用されていませんでした。

東海大福岡高校によりますと2017年10月、剣道部の男性顧問が部員の頭を平手やハンガーで叩くなどの体罰をしていたことが発覚しました。

その後、高校は男性顧問を出勤停止1か月の懲戒処分にしましたが県の高体連には報告していなかったということです。

全国高体連が2014年に設けた「体罰根絶全国共通ルール」では、体罰が原因で処分された指導者は高体連の主催大会に1年間出場できません。

学校は、「体罰発覚後に県の私学振興課には連絡していたが、高体連のルールに報告義務があると認識していなかった」とコメントしています。

東海大福岡高校をめぐっては、2021年3月に当時2年生だった侑大(ゆうだい)さんが剣道部内でのいじめや、男性顧問への不満を記した遺書を残して自殺していて、県が再調査を実施しています。

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