スウェーデン、3月インフレ率が急減速 5月中銀会合で利下げも

[ストックホルム 12日 ロイター] - スウェーデン統計局が12日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、金利変動の影響を除外したCPIFが前月比0.1%上昇した。前年比では2.2%上昇し、2021年7月以来の低い伸び率となった。

急減速により中央銀行の目標である2%に近付き、早ければ5月の次回金融政策決定会合で利下げが始まる可能性がある。

変動の激しいエネルギー価格を除いたインフレ率は前年比2.9%だった。

オーマン・ファンズの債券担当責任者ラース・クリスティアン・フェステ氏は「中銀が5月に利下げを実施する可能性はかなり高まっている」と述べた。

中銀は総合インフレ率を前年比2.7%、エネルギー価格を除いたインフレ率を3.3%と予測していた。

ロイター調査では、エコノミストはそれぞれ2.6%、3.2%と予想していた。

2月の総合インフレ率は2.5%、エネルギー価格を除いたインフレ率は3.5%だった。

© ロイター