《能登半島地震》コーヒーバッグに小中学生のメッセージ 「千杯珈琲プロジェクト」 みどり市の安達さん、ボランティア協に500枚託す

和田さん(右)からコーヒーバッグを受け取る宮地会長

 能登半島地震の被災地に群馬県桐生、みどり両市の子どもたちのメッセージを記したコーヒーバッグを贈る「千杯珈琲プロジェクト」で、企画者の安達孝美さんらが10日、現地で支援活動をする桐生市ボランティア協議会(宮地由高会長)に、第1弾となる500枚を託した。同会は13日に石川県穴水町で行う炊き出しの際に届ける。「元の生活に戻れますように」「一人じゃないよ」など心温まる言葉とコーヒーの香りで、被災者に癒やしを提供する。

 安達さんはみどり市笠懸町でコーヒー店「珈琲バールkarei(カレイ)」を営んでおり、プロジェクトには桐生西小やあずま小・中学校などが協力した。

 店を訪れた宮地会長に、西小教諭の和田公子さんがコーヒーバッグを手渡した。安達さんが主宰する料理教室の生徒でもある和田さんは「児童が助け合いについて学ぶ機会になった」と話した。

 受け入れ先の穴水町社会福祉協議会は、寄贈を歓迎しているという。宮地会長は「被災者に喜ばれると思う。プロジェクトにかける思いも伝えたい」と話した。

 コーヒーバッグにはメッセージを記したシールを手作業で貼り付け、プロジェクトを紹介するホームページにアクセスできるQRコードも印刷した。安達さんは「企画が広がって良かった。これをきっかけに被災地との交流が生まれたら」と声を弾ませた。

 メッセージはこれまでに約1200枚が集まった。残りも順次、現地に送る準備を進めている。

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