「ストッキングみたい…1/1000mmにヒノキをカンナで薄削り」”刃物の匠”が伝統の技を伝えるイベント14日開催へ【岡山】

「カンナ削り師」や「彫金師」など全国の「刃物の匠」による伝統の技を体感できるイベント「五感で感じる日本の文化」が、岡山市北区の「BRANCH岡山北長瀬ハッシュタグ岡山」で14日に開かれます。

岡山市北区に本社のある「市川金物」が、業界が職人の減少など課題を抱える中、刃物に関わる仕事に興味をもってもらおうと開くものです。

刃物の産地として有名な大阪府堺市からは彫金師の窪田美知子さん(【画像①】窪田さん)、大工が鑿(のみ)や釘を打ったりたたいたりするための道具「玄翁(げんのう)」をつくる新潟県三条市の鍛冶師、道心斎正行(どうしんさい まさつら)さんらが伝統の技を披露します。

また、カンナの薄削り全国大会「全国削ろう会」女子の部で2度日本一を獲得した岡山市のカンナ削り師、市川仁美さんが、わずか1/1000mmの薄削りを実演する予定です。(【画像②】1/1000mmの薄削り)

市川さんによると、カンナでヒノキを薄く削るために欠かせないのは、力加減や道具の微調整。当日の湿度にも出来栄えが大きく左右されるといいます。適度に湿り気があるほうが、薄く途切れることなく削れるそうです。

また、刃物や洋食器の生産で知られる新潟県三条市の「三条削ろう会」が「カンナ削り体験」を行います。職人のアドバイスを受けながら子どもも体験でき、薄く削ったヒノキの香りやふわふわな感触を楽しめます。

その他、殺陣パフォーマンスや包丁・大工道具の販売ブースも設けられる「五感で感じる日本の文化」は、14日(日)午前9時~午後5時まで、BRANCH岡山北長瀬ハッシュタグ岡山で開かれます。参加費は無料です。

問合せ:市川金物(086-224-8077)

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