”何者かに洗礼を受けた”7歳男児が教会によって連れ去られる 「エドガルド・モルターラ」本編映像

2024年4月26日より劇場公開される、マルコ・ベロッキオ監督・脚本による「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」から、本編映像の一部が公開された。

「何者かに洗礼を受けた」との知らせから24時間。教皇領の警察の立ち合いのもと、父モモロとエドガルドが見つめ合う。「頭を切られるのかな」「何もされないよ」という会話に、未知の運命への恐れがにじみ出る。こぼれる涙を抑えられないエドガルド。「パパも一緒だ」「別の馬車で来てくれるよ」という慰めの言葉をかけられるが、事態を察したエドガルドは「パパ、行かないで」と声を上げ、モモロはエドガルドを抱き上げる。だが、教皇領の警察が、エドガルドを馬車に連れ去ろうとする。「話が違うぞ!」「誘拐される!」という大人たちの怒号が響く中、「パパ!」という叫ぶエドガルドは、馬車で連れ去られてしまう。

「エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命」は、史実である「エドガルド・モルターラ誘拐事件」に迫る作品。ユダヤ系の家族とともに暮らしていた当時7歳の男児エドガルドが、「何者かに洗礼を受けた」という情報により教会に連れ去られてしまうという物語で、国家や教会などの絶対権力とも言える組織による策略に巻き込まれることになる普通の人々の運命に、権力側がどれほど無関心であるかについても描いている。

【作品情報】
エドガルド・モルターラ ある少年の数奇な運命
2024年4月26日(金)よりYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町他にてロードショー
配給:ファインフィルムズ

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