【知事選】異例の”短期決戦”へ…出馬の顔ぶれは?県民が求める”こんな人”そして望むこととは?(静岡)

川勝知事の辞職を受けて、5月9日告示、26日に投開票が決定した静岡県知事選挙。告示まで1か月を切る異例の”短期決戦”となりました。

複数の関係者によりますと10日、前の浜松市長 鈴木康友氏が知事選への出馬の意向を固め、来週 15日に会見を開き、正式に出馬を表明すると発表しています。

こうした中、連合静岡は11日、知事選に向けた緊急会議を開き、立候補の意向を固めた鈴木康友前浜松市長を支援する方向で最終調整していることがわかりました。連合静岡は、県議会第2会派「ふじのくに県民クラブ」や「立憲民主党」、「国民民主党」県連と連携し、13日に行われる4者協議で、鈴木前浜松市長を支援する方針を伝えるということです。

一方、一番最初に、知事選への出馬を表明した元総務官僚で副知事も務めた大村慎一氏は、12日 午後 会見を開き、知事選への出馬を正式に発表しました。

(知事選出馬を表明 大村 慎一 元副知事)

「川勝知事が急きょ辞任して、混乱や様々分断や対立がある今の県政の状況に危機感を持ち、その中でオール静岡で課題を解決して、ふるさとの元気で明るい未来を作っていきたい、その思い決断した。私の人生をかけて、この県政の立て直しを県民とともにオール静岡で取り組んできたいという決意です」

大村慎一氏は、静岡市出身の60歳で、1987年に自治省に入り、公務員部長や地域力創造審議官などを歴任し、2023年7月、総務省を退職しました。また、2009年には、総務省から静岡県に出向し、総務部長を務めたほか、2010年1月から2011年12月まで副知事を務めました。

12日の会見で大村氏は、「10+1」の基本政策を掲げ、その中でも「防災・危機管理」や「経済・所得」「教育」の3点については、特に重点を置いて解決していきたいと話しました。

(知事選出馬を表明 大村 慎一 元副知事)

「『防災』で言えば普段から事前復興と言っているが、平時から準備していくことが非常に重要です」「私は、消防庁国民保護防災部長をやっていて、防災関係、危機管理はプロなので、その重要性を認識している。静岡県は防災先進県と言ってきたが、実際は他県で災害が起きているので、防災という意味では立て直さなければいけないことがたくさんある」「それから教育をしっかりとやっていき、その中でスポーツ文化を単に楽しむのではなく、ビジネス、静岡の一つの産業の柱としていきたいと思っている」

一方、連合静岡が、鈴木前浜松市長を支援する方針で調整していることについては…。

(知事選出馬を表明 大村 慎一 元副知事)

「私の目指すオール静岡は」「政党・団体だけではなく、県民一人一人からの県政を発展させたい、立て直して発展していきたいという熱意を一緒に取り組んでいきたいという意味でのオール静岡なので、そういう趣旨では、どの政党・団体などにあまり一喜一憂せずしっかり取り組んでいきたい」

知事選へは、比例東海ブロック選出で静岡6区の渡辺周衆院議員も出馬に意欲を見せています。

では…川勝知事に変わる新しい知事はどんな人になってほしいのか?12日の定例会見で 静岡市の難波市長は、次の知事に求める資質を問われ こう答えました。

(静岡市 難波市長)

「やはり県と市町、連携をして一緒に社会問題の解決や新しい価値をつくっていくということが大事ですので、そういった考えをもって下さる方」「県はこれで決めたからこれでというのではなく、やはり市町の実情を理解してくださって、丁寧な意見交換を行って じゃあ一緒にやりましょうよと、そういう姿勢の方になっていただけたらいいかなと思います」

人口減少やリニア工事に関わる環境問題など、共通の課題に対して対話を通じて連携していく姿勢がある知事が好ましいと述べました。さらに…

(静岡市 難波市長)

「非常に大きな県ですから、どうしても東部中部西部のバランスの問題が出てきます、まぁバランスをとっていくというのは極めて大事で、それを一方的にどこかという話になると分断ということになりますので」「バランスを取りながら物事を進めていくとそういう方になっていただけたらと思います」

それでは、県民はどう思っているのか?浜松市で聞きました。

(浜松市 70代 男性)

「慎重でちゃんと分別のある人が一番いいかなと思います」「人口減少があるのですが、それにどう対応するかが問題じゃないかなと思います。これからどういう産業を増やしていくか雇用を増やすということですね、一番大事だと思います」

(浜松市 30代 女性)

「次は もう少し年齢も若い人で柔軟な方がいいかなと」「子育て支援の部分が手厚いと うれしいかなと思います」

(静岡市 20代 女性)

「問題発言とか多かったので、次の知事はそういうのが無ければ県政もうまくいくのでは、他の県とうまくやってくれるあまり問題を起こさない人なら

誰でもいい」「人口流出問題はお金にも関わってくるので考えてくれたら」「具体的に賃上げとか改善すると明言してくれたらそういう人に投票したい」

(富士市 70代 女性)

「安心して任せられる人にあまり極端なほうに走らないで」

(富士市 80代 女性)

「今 何買っても高くて物価が高くて若い夫婦が ふうふう言ってるからね、本当に経済のことを考えてもいたい」

(沼津市 60代 女性)

「やっぱり誠実な人ですかね、誠実で言葉遣いがちゃんとしている人」「代々の政治家ではなく労働者から出てほしいです」

(沼津市 10代 女性)

「市民の言葉をちゃんと聞いて改善とかしてくれるような人がいいと思います」「実行力じゃないですか」

(河津町 60代 女性)

「災害とかありますから、輸送関係とかいろんな整備をやってくれる人、庶民的でお高くとまっている人では話しにくい人ではなく、身近な人が率直にいいかな」「協調性があるというか、寄り添っていただけるというか、静岡県をより以上、向上させてくれる方になってもらいたい」

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