LIVゴルフCEO・ノーマン 一般パトロンとしてオーガスタ来場 招待模索も主催者拒否で

グレッグ・ノーマン(ロイター=USA TODAY Sports)

サウジアラビア系資本が支援する超高額賞金ツアー「LIVゴルフ」のCEOを務めるグレッグ・ノーマン(69)が、自腹で米ツアーメジャー初戦「マスターズ」の会場・オーガススタナショナルGC(ジョージア州)に来場していたことが明らかになった。

ノーマンはマスターズVこそないものの、23回の出場で2位は3回。メジャー通算2勝を誇る。通常なら招待されてもおかしくないが、昨年はLIVゴルフと米ツアーの対立の影響から、主催者サイドはノーマンを招待しなかった。

しかし、米紙「ワシントンポスト」によると、今年は10日の練習日にコースへと姿を現し、パトロン達と同じようにロープ外を歩いていたという。一般パトロンと同じようにチケットを購入したとのこと。ノーマンは同紙の取材に「このあたりを歩いているとき、『なんでLIVなんかをやったんだ?』と言う人は一人もいなかった。警備員でさえも、僕を呼び止めて『君のやっていることは素晴らしいよ』と言ってくれた」と自身の正当性を強調した。

ノーマンのオーガスタ訪問は、LIV発足前の2021年に米ラジオ局「シリウスXM」の仕事以来という。目的については「今年は13人のLIV選手が出場している。彼らを支えるために来た」。フィル・ミケルソン、ジョン・ラーム、ダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシアらLIV組を激励したかったようだ。

ノーマンの息子、ノーマン・ジュニアは自身のX(旧ツイッター)で、来場を認めた上で「父はパトロンとして来場するために、セカンダリー・マーケットでチケットを購入した。プロとしての正規ルートは、直接拒否された。LIV選手たちを応援するために、彼はそこにいなければならなかった」と説明した。

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