『ゴジラ-1.0』山崎貴監督、メカゴジラ&キングギドラは手がける? 「可能性としてはありですね」

特別取材会に登場した山崎貴監督【写真:ENCOUNT編集部】

「1つのドルビーの生かし方というか…」

山崎貴監督が12日、都内で行われた『ゴジラ-1.0』の4K Ultra HD Blu-ray・Blu-rayリリースを記念した特別取材会に出席した。北米上映や近況について心境を語った。

ゴジラ70周年記念作品であり、日本製作の実写版ゴジラ30作品目である同作は、第96回アカデミー賞にて視覚効果賞を受賞。4月8日時点で、興行収入は73億円を記録している。

監督・脚本・VFXを手がけた山崎氏は、米国でのプレミア上映を回顧。「北米の中でもすごいゴジラ好きの人たちが集まっていた。『ゴジラ、こんなに人気なのかな?』というくらい」と言い、自身は会場に「リムジンで行ったんですよ。降りた瞬間からウワ~ッと来た。『スターが来た』みたいな対応をしてくれた」と述懐。

それでも「北米で公開するということで、危惧はしていた」と本音を吐露。「字幕版だし、日本人しか出てこない。果たして、ある程度の人は来るだろうけど、2000館以上でやるということだったので、果たしてこれがちゃんと(観客が入って)見られるのだろうか、とすごい心配していた」という。

山崎監督の当初の危惧は、すぐに終わる。「プレミアをやった感じで、大丈夫だなという感じになりました。笑ってほしいところはすごく笑ってくれるし、すごい深刻なところでは深刻になるし。すごい理想的なお客さんでしたね。神木(隆之介)くんも『こんな反応してるお客さんと見るのは初めてだ』と言ってました」と振り返った。

山崎監督は9日、長野県の県知事特別表彰と松本市の市民栄誉賞を受賞したばかり。心境を問われて笑顔をこぼし、「地元で表彰されるというのはうれしいですね。親が喜ぶので」と述べた。また取材会の会場となったスタジオのまわりの店にアカデミー受賞を祝う張り紙がされていることにも触れて「極力たくさんの人が喜んでもらえれば。ありがたいですよね」とほほ笑んだ。

同作は、5月1日に4K Ultra HD Blu-rayおよびBlu-ray、DVDが発売される。同作は従来、Dolby Cinema(ドルビーシネマ)作品であるが、今回の4K Ultra HD Blu-rayではDolby VisionおよびDolby Atmosでの収録、Blu-rayではDolby Atmosで収録されている。また60ページ超の特製ブックレットなどが同梱される豪華版には、2024年1月12日に映画館で公開された白黒版『ゴジラ-1.0/C』(マイナスカラー)の本編も収められている。

報道陣から、Dolby Visionがメタリックな質感などに優れているため、今後、相性が良いと考えられるメカゴジラやキングギドラを手がける可能性を質問されると、山崎監督は「1つの……ドルビーの生かし方というか、それはそれで、可能性としてはありですね。考えてなかったです。でも、そう言われるとたしかにそうだなと思います」と言うにとどめた。ENCOUNT編集部

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