仕出し弁当で食中毒 17人が下痢や嘔吐 岐阜県高山市の飲食店

ノロウイルスの電子顕微鏡画像

  高山市の飲食店で調理された弁当を原因とする食中毒が発生し、飛騨保健所は12日からこの店を営業禁止処分としました。

  食中毒が発生したのは、高山市荘川町新渕の飲食店「銀花」です。

  県生活衛生課によりますと、9日に高山市内の病院から「仕出し弁当を食べた複数人が嘔吐(おうと)などの症状を見せている」と飛騨保健所に連絡がありました。

  飛騨保健所が調査したところ、前日の8日にこの店の仕出し弁当を食べた2つのグループの男女合わせて22人のうち、17人が下痢や嘔吐など食中毒の症状を訴えていることが分かりました。17人のうち14人が医療機関を受診しましたが、いずれも快方に向かっているということです。

  飛騨保健所は、患者らに共通する食事がこの飲食店で調理された弁当に限られることや、症状があった患者や従業員の便からノロウイルスが検出されたことなどから、この店が提供した弁当を原因とする食中毒と断定。食品衛生法に基づいて、12日から再発防止措置がとられるまでの間、この飲食店を営業禁止処分としました。

  提供された弁当の主なメニューは鶏のから揚げ、アジフライ、煮物、だし巻きたまご、サラダなどで、飛騨保健所では原因究明のため調理場などの検査を行っています。

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