フォーミュラE初開催のミサノで連続表彰台を目指すニッサン。ルーキーセッションでカイオ・コレも初走行へ

 4月12日(金)から14日(日)にかけて、イタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(ミサノ)にて2023/2024年シーズン10ABB FIAフォーミュラE世界選手権の第6/7戦ミサノE-Prixが開催される。

 唯一の日本国籍チームであるニッサン・フォーミュラEチームからは、オリバー・ローランドとサッシャ・フェネストラズのふたりが参戦。さらに今大会最初の走行として実施される若手向けセッションのフリー・プラクティス0には、リザーブ兼シミュレータードライバーであるカイオ・コレが初走行を予定している。

 今回ダブルヘッダーでレースが開催されるミサノは、全長3.381kmのクローズドサーキットで、第1セクターとバックストレート中盤に設けられたシケインがポイントとなるコースだ。

2023/24年フォーミュラE第6/7戦ミサノE-Prixが開催されるミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ

 合計14のコーナーからなるこの高速サーキットは、オーバーテイクが非常に多くなることが予想され、とくにエネルギーマネジメントに関して、チームやドライバーは他のコースと異なるチャレンジが求められる。

 東京E-Prixを終えてドライバー選手権で3位に浮上したローランドは、第3戦ディルイーヤE-Prixから3戦続けて表彰台に登っており、今大会でも連続表彰台獲得の期待がかかる。

 またフェネストラズも、東京E-Prixは予選こそウォールにヒットするミスがあったが、決勝は9つポジションを上げ、ポイント獲得にあと一歩まで近づく力強いレースを披露した。

2023/24年フォーミュラE第5戦東京E-Prix 決勝レースをリードしたオリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)

 チームのマネージングディレクター兼チーム監督であるトマソ・ヴォルペは、過去3戦の連続表彰台獲得は「私たちのマシンが様々なコースで機能していることを証明している」と自信を語った。

「オリバー(・ローランド)が3回の表彰台を獲得するなど、力強い走りを見せてくれたことは、新たなチャレンジとなるミサノに向けて心強いことだ」

「このミサノは他と違ってコース幅が広く、高速のレースになると考えられる。そうなると、エネルギー・マネジメントは全チームにとって大きな課題となるので、可能な限り省エネを維持しつつ、レースペースを最大限上げることを目指す」

 また、12日(金)に実施されるフリー・プラクティス0にて初出走を迎えるカイオ・コレも、「とても楽しみにしている」と意気込みを語っている。

「今までシミュレーターの仕事を多くこなしてきたが、実際にマシンに乗ってシミュレーターと比較できる事がとても楽しみだ。個人的に良い経験になるだろうし、チームにさらなる貢献ができれば良いと思う」

「僕が走るFP0セッションは、(オリバー・)ローランドや(サッシャ・)フェネストラズの走るセッションに向けて、コースとセットアップの事前確認に役立つはずだ。この機会を楽しみにしているよ」

 シーズン10は、予選での速さと決勝の強さを両立しつつあるニッサン。初開催となるミサノでも好調を維持し、さらなる高みにのぼることができるだろうか。

2023/24年フォーミュラE第5戦東京E-Prix ポールポジションを獲得したオリバー・ローランド(ニッサン・フォーミュラEチーム)
2023/24年フォーミュラE第5戦東京E-Prix サッシャ・フェネストラズ(ニッサン・フォーミュラEチーム)
ニッサン・フォーミュラEチームのリザーブ兼シミュレータードライバーを務めるカイオ・コレ

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