【皐月賞/追い切り診断】ジャスティンミラノを超える「S」評価 「非の打ちどころなし」 センスと脚力で秀でた“大器”に太鼓判

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■レガレイラ/追い切り評価

【中間調整】3代母がウインドインハーヘアで、大伯父に顕彰馬ディープインパクトを持つ良血馬だ。父はこの3歳世代がファーストクロップとなるスワーヴリチャード。昨年7月、函館芝1800mの新馬戦を快勝。続く10月のアイビーSは6頭立てという少頭数レース特有の“どスロー”の罠にハマって3着と取りこぼしたものの、暮れのホープフルSは1番人気に応え、見事に勝利を収めた。それもスタートひと息、4角は“安全策”で外を大きく回すロスがあったことを考えれば、3/4馬身という着差以上の強さを感じさせた内容。牡牝関係なく、この世代の最強馬と言って差し支えないだろう。

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明けての3歳シーズンは牝馬1冠目の桜花賞ではなく皐月賞へ進むことが早い段階で内定しており、1月下旬にオーナーサイドからぶっつけで臨むことが発表されている。鞍上もデビューから3戦連続騎乗しているC.ルメール騎手を確保。ノーザンファーム天栄での調整を経て、3月14日に美浦へ帰厩。17日に坂路15-15、20日にウッド70-40と負荷はやや慎重ながらも、順調に本数をこなしている。1週前追いには落馬負傷で戦線を離脱したC.ルメール騎手の代役として内定していた北村宏騎手が騎乗。ウッドで古馬2勝クラスを追走する併せ馬を行い、ラスト1Fでは圧巻の10秒9を馬なりでマーク。仕上がりの順調さ、脚力ともにかなりのレベルにあることをアピールした。

【最終追い切り】気合い注入は1週前で完了しており、レース当週はテンション面を考慮し助手騎乗でウッド併せ馬。序盤から集中しきった雰囲気で前を行く馬をロックオンすると、直線ではまったくの馬なりながら気持ちをしっかり乗せ、自然体でスッと切れて半馬身の先着とした。

【見解】帰厩当初こそおとなしめの動きだったようだが2週前追いからグンと気配が上がってきており、1週前の動きは繰り返しになるがまさに圧巻。“代打”北村宏騎手との意思疎通ぶりも申し分なく、センスと脚力の両面で秀でた大器だ。まったくの自然体でギアを上げた最終追いも非の打ちどころなし。76年ぶりの牝馬による皐月賞制覇、可能性は十分。

総合評価「S」

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