【皐月賞/追い切り診断】レガレイラに迫る“想定8人気前後”に「A」評価 弱点改善でGI舞台も勝ち負けムード

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■アーバンシック/追い切り評価

【中間調整】レガレイラの母ロカの全妹エッジースタイルの産駒。父もスワーヴリチャードという、同血のいとこ同士の間柄だ。2歳時に芝1800mの札幌新馬戦、東京芝2000mの百日草特別を連勝と、いかにもクラシックを意識した路線を歩んできた。重賞初挑戦だった前走・京成杯はスタートダッシュがひと息で後方から。それでも道中ジワッと番手を上げる機動力を発揮、勝負どころで内にモタれる場面を見せながらも鞍上・横山武騎手が巧みに馬群を捌いて勝ち馬に3/4馬身まで迫る2着に食い込んでいる。

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1勝クラス勝ち+GIII2着で本賞金は1700万円。皐月賞には間に合うとの算段で休養を挟んで直行することに。3月下旬に美浦へ戻り、27日に坂路15-15で脚慣らし。28日に後方からの2頭を迎え入れる先行先着の形の併せ馬を初めて行ったが、しっかりと伸びて楽に最先着を果たした。1週前追いでは前走、外への誘導が難しかったことを踏まえて2頭を外からマクる併せ馬。追走差があった分手応えこそ劣勢だったものの、渋太く伸びて併入とした。

【最終追い切り】レース当週も1週前と同様に横山武騎手が騎乗し、ウッドで先行2頭を外からマクる3頭併せ。スムーズなコーナーワークから、脚をグッと溜めた状態で直線に正対する。そこから促されると猛然と脚を伸ばし、2頭をねじ伏せて最先着を果たした。1週前と比較し、一気に素軽さがアップした感がある。

【見解】前走で苦しい形ながら差のない勝負に持ち込めたように、ポテンシャルはかなりのレベルにあると言える。この中間は操縦性、メンタル面を補うべく再三の併せ馬でじっくりと鍛錬。1週前と最終追いの間にも坂路での併せ馬2本を挟んでおり、これは体質面や脚元に相当の自信がないとできない芸当だろう。最終追いの外マクり併せ馬では至極スムーズな動きを見せており、前走で見せた弱点は改善されたようだ。GIでも勝ち負けの走りがあって驚けない。

総合評価「A」

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