大坂なおみ、エース15本奪い世界50位を下す! 日本は2勝目挙げてファイナル進出に王手[BJK杯ファイナル予選]

大坂なおみが世界50位を下して日本2勝目を挙げる

女子国別対抗戦「ビリー・ジーン・キング・カップ BY ゲインブリッジ・ファイナル予選 日本対カザフスタン」(東京・有明コロシアム)の初日となった4月12日、第2試合に大坂なおみ(フリー/世界ランク193位)が6-2、7-6(5)でユリア・プチンツェワ(同50位)で勝利。日本は2勝を挙げて、ファイナル進出にあと1勝とした。

昨年11月に行われたプレーオフでコロンビアを3勝2敗で下し、ファイナル予選に駒を進めた日本は、11月にスペイン・セビリアで行われるファイナル進出をかけてカザフスタンと対戦。大一番となったこの日は第1試合で現在日本女子トップの日比野菜緒(ブラス/同79位)が、アンナ・ダニリナ(同939位)を6-1、6-0で下して、日本が1勝を挙げている。

第2試合に登場したのは4年2ヵ月ぶりに国別対抗戦に出場する大坂。昨年7月の出産後、復帰への道のりを歩み始め、今季ツアー開幕戦から出場。徐々に元世界ランク1位の実力を発揮し、世界ランク10位台の選手からも白星を挙げている。この日は、今年3月のWTA1000インディアンウェルズ、マイアミと好成績を収めているプチンツェワとの試合となった。

前日に行われた記者会見で「若い頃やっていたクレイジーなショットというのは出さない。もっと戦略的なプレーができたら」とも語っていた大坂だが、この日は最速194キロの強烈なサーブ、ストロークで観客を魅了。第1ゲームでは3本連続でエースを奪えば、威力抜群のストロークでウィナーを放って2-2から4連続ゲームで第1セットを先取した。

第2セットでもサービスゲームで安定感を見せた大坂。ピンチを迎えても自慢のサーブでしのいでチャンスを待つが、プチンツェワのショット精度も上がりブレークできない。互いにサービスキープが続いたタイブレークでは、5-5で大坂の深いリターンにプチンツェワがミス。マッチポイントでは、サーブで崩して、最後はバックハンドのウィナーを奪ってストレートで試合を決めた。

試合時間は1時間21分。試合を通して、大坂は15本のサービスエースなど1度もブレークを許さなかった。

これで日本は初日で2勝を挙げて、ファイナル進出に王手。第2日となる13日は、シングルス2試合とダブルス1試合(※ルールにより第2日は試合数ならびに試合形式が変更となる場合があり)が予定されている。

<日本代表メンバー>
日比野菜緒(ブラス/単:79位、複:164位)
本玉真唯(安藤証券/単:119位、複:139位)
大坂なおみ(フリー/単:193位、複:―)
柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス/単:351位、複:21位)
青山修子(近藤乳業/単:―、複:20位)
監督:杉山愛

<カザフスタン代表メンバー>
ユリア・プチンツェワ(単:50位、複:364位)
ジベク・クランバエワ(単:483位、複:142位)
アルジャン・サガンジコワ(単:804位、複:925位)
アンナ・ダニリナ(単:939位、複:54位)
ザリナ・ディアス(単:―、複:―)
監督:ユーリ・シュキン

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