大谷の信頼と「言葉の壁」悪用 管理の甘さ指摘する声も

大谷翔平選手(左)の通訳をする水原一平容疑者=2月、アリゾナ州グレンデール

 【ロサンゼルス共同】米大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手(29)の元通訳、水原一平容疑者(39)は、信頼と「言葉の壁」を悪用し不正を隠し続けた。ただ、大谷サイドの資産管理の甘さを指摘する声もある。

 大金を稼ぐ大リーグの選手には「マネーマネジャー」と呼ばれる財産を管理する専門家が付くのが一般的で、細かな支払いや資産運用を担うが、水原容疑者は不正送金に使われた口座へのアクセスをしないよう大谷選手が周囲に求めていると偽装していた。

 今回のケースは代理人らが日本語を話せず、大谷選手とのコミュニケーションが水原容疑者に一本化されていたことで、不正送金の発覚が遅れた。

© 一般社団法人共同通信社