「絶対儲かる」「あなただけ…」県内でもSNSを使った詐欺の被害が急増【福島県】

【SNS上で著名人になりすまし投資などを勧誘する詐欺】会津若松市の女性が1400万円の被害

福島県内でも、被害が拡大しているのが、SNSを使った詐欺です。

有名人になりすまし、投資などに勧誘したり、恋愛感情を抱かせ、金銭をだまし取る詐欺被害が県内でも相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。

今、全国で急増しているのが、SNSを使った「投資詐欺」。

有名人の画像を悪用し、投資を呼びかける偽の広告も多く、クリックした人がLINEの投資グループに誘導され、金をだまし取られるケースが相次いでいます。

こうした被害は県内でもー

■福島県警察本部 生活安全企画課 髙野 弘一 調査官

「SNS上で著名人をかたる投資広告をみた人が、アシスタントをかたる者とやり取りを行い、多額の保証金をだまし取られるような被害が発生している」

県警によりますと、SNSを使い、うその儲け話で現金をだまし取る「投資詐欺」や恋愛感情を抱かせる「ロマンス詐欺」の被害は、3月末時点で18件と件数自体は、それほど多くはないものの、被害額は3億円を超えています。

有名人の画像を使ったり、高確率で儲かるといった言葉で、被害者を信じ込ませたりすることで、多額の現金をだまし取ることが特徴です。

先日も、会津若松市の60代の女性が、著名人が関係していると宣伝する投資サイトにアクセスし、1400万円をだまし取られています。

■福島県警察本部 生活安全企画課 髙野 弘一 調査官

「「絶対儲かる」「あなただけ」といった言葉が出たら詐欺を疑い、安易にお金を振り込まない、必ず誰かに相談する、これを是非とも御願いします」

県警は、SNSやマッチングアプリなどで、現金を要求されたら家族や警察に相談するよう注意を呼び掛けています。

投資詐欺を巡っては、実業家の前澤友作さんらが、先日、自民党の会合に出席し、著名人になりすました詐欺広告への対策を求めています。

SNSの詐欺に詳しい専門家も、SNS上で有名人の投資広告を見たら、まずは詐欺を疑うよう指摘していて、安易に信じ込まずに家族や警察に相談することも重要です。

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