北海道の職員が、長谷川岳参議院議員への面会などのために出張を重ねていた問題。鈴木知事は12日、出張費用が518万円に上ることを明らかにしました。
鈴木直道知事：「長谷川議員との面談が含まれた出張は、令和5年度は62回、合計約518万円です。最も多い職員は25回で約195万円です」。
道職員が長谷川議員への面会などのために出張を重ねていた問題。鈴木知事は12日の会見で具体的な回数や出張にかかった費用を明らかにしました。昨年度、前副知事ら4人の幹部職員が行った出張の中で、長谷川議員との面談が含まれていたのは62回で、かかった費用はおよそ518万円。そのうち長谷川議員との面談のみを目的とする出張は15回で、費用はおよそ110万円に上ります。長谷川議員から呼び出しを受けたことによる出張なのか。先週土曜日の取材で長谷川議員は…。
長谷川岳参院議員：「比較的私、何て言うか合理的な方なので、この説明が気に入らないからどうだとか、そういう話は基本合理的ではないと思っていますので、呼び出したというようなことはありません」。
鈴木知事は62回に及ぶ出張について12日、このように述べました。
鈴木知事：「今回確認した4名の出張については、全て必要な用務である」。
出張は、長谷川議員との面会だけ多いのか。道は今後、道内関係の全国会議員への面会などを伴う出張について、課長級以上の700人から800人に対象を拡大して調査を行う方針です。
鈴木知事：「職員が委縮するそういった状況、委縮をせずに声を上げやすい、誰もが働きやすい風通しの良い職場づくりをするために広げた中で調査を行っていく」。
また、道の計画推進課が、部長職から長谷川議員だけにお礼メールを送るよう全庁一斉に依頼していた問題で、3月の国の予算成立時だけでなく、去年11月の国の補正予算成立時と去年12月の国の新年度予算閣議決定時にも同様の依頼をしていたことが新たに分かりました。
記者：（長谷川議員にだけ依頼した理由を）把握しているのかいないのか？
道総合政策部・笹森穣計画局長：「（無言続き…）確認はしています」。
道は12日、報道陣から長谷川議員へ特別対応をした経緯を調査するか問われ、明確な回答を避けました。
