サケの稚魚放流 特別メニューの給食も

サケ漁が盛んな大仙市の玉川に、子どもたちがサケの稚魚を放流しました。玉川でとれたサケを使った特別メニューの給食も味わい、地域に伝わる伝統文化への理解を深めました。

古くからサケ漁が盛んな大仙市の玉川ではふるさとへの愛着を深めてもらおうと毎年子どもたちによる稚魚の放流が行われています。稚魚は去年秋に玉川に遡上してきたサケの卵をふ化させたものです。

12日は、花館小学校など地元の4つの小学校の児童たちがおよそ8万匹を放流しました。体長5センチほどの稚魚は雄物川を下って日本海へ。およそ4年後、玉川に戻るころには10倍以上の70センチほどに成長するといいます。

地元についての学びは学校に戻ってからの給食の時間も続きました。12日は大仙市内の全ての小学校と中学校の給食に、玉川で獲れたサケを使った特別メニューが出されました。

魚が苦手なこどもたちも食べやすいようにと、具材にサケの身を練り込んだ特製のギョウザがおかずに加わりました。塩づけや干物など保存食に加工され、冬場の貴重なたんぱく源として人々の暮らしを支えてきた玉川のサケ。児童たちは稚魚の放流と給食を通して、地域に伝わる伝統文化への理解を深めました。

大仙市は、今後もさまざまな機会を通して子どもたちにふるさと玉川のサケ文化を伝えていくことにしています。

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