自民党が東京15区補選で乙武洋匡氏の推薦見送り「本人から要請がない」これに国民民主の反応は?

永田町の自民党本部

自民党の小渕優子選対委員長は12日、衆院東京15区補欠選挙(16日告示、28日投開票)に無所属で立候補を表明した乙武洋匡氏に関し推薦しないことを発表した。

小渕氏は「衆議院東京15区補欠選挙の告示が来週火曜日に迫る中、当初推薦方針で協議を進めていた乙武洋匡候補について、本日までに本人から要請がないこと、また選挙区である江東総支部長から党としての推薦を出さないでほしいとの要請があがっていること等を勘案し、党本部として推薦を見送ることにいたしました」とコメントを出した。

今後の対応は「現地で党勢拡大を目指す江東総支部の意向を第一に、引き続き東京都連と連携を図っていきたいたいと思います」とした。

一方、国民民主党の榛葉賀津也幹事長はこの日に開いた会見で「東京15区の補選がいよいよ始まります。東京都連が今ですね、ファーストの会といろんな議論をしています。今日の報道によると、(乙武氏は)自民党、公明党には推薦要請はしないと正式に決定したと聞いて言います。今後はまず、都連として都民ファースト、もしくはファーストの会、乙武候補予定者にどういう支援ができるのか、できないのか、連合東京都とも話しをしながら、あまり時間をかけずに決めていきたいと思います」と語った。

自民党が乙武氏の推薦を正式に見送ったことについては「他党のことを私がどうこう判断すべきではないと思います。憶測するにですね、〝政治とカネ〟の問題、自民党の裏金問題が決着しないなかで、そもそも東京15区というのは、度重なる自民党の〝政治とカネ〟の問題の不祥事、汚職、不正といったものから端を発してきている選挙区です。それはそれぞれの判断が働いたということだと思います。このような選挙で選ぶのは政党ではなくて都民や区民、我われも仲間と一緒に汗をかいていきたいと思っています」と述べた。

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