違った趣を醸し出す「黄桜」蕾をつけもうすぐ見ごろ 宇都宮市

とちぎテレビ

宇都宮市を流れる西鬼怒川沿いで黄緑色の花を付ける黄桜が、これから見ごろを迎えます。

黄桜の去年の満開の様子です。黄緑色のかわいらしい花をつけるのが特徴で、毎年この地域の風物詩になっています。

宇都宮市の宮山田町にある上河内緑水公園に隣接する、西鬼怒川の河川沿いにはおよそ70種類、860本の桜が植えてあります。

この地域では昔、農業の豊作を祈って田植えの時期に一斉に開花する黄桜を植えていましたが昭和時代に野焼きなどで無くなってしまったということです。そこで以前の景色を復活させようと、地元の住民の1人が2014年におよそ50本を植樹し、以降、徐々に増やしていっているといいます。

黄桜などを1人で植樹した「黄桜の郷かみかわち」の代表・斎藤信三さんによりますと、今年は去年より10日ほど開花が遅れていて、来週の半ばごろには見ごろを迎えそうだということです。

開花間近の4月12日は黄桜が蕾をつけていて、地元の人は花が咲くのを今か今かと待ちわびています。満開を過ぎるとこのようにピンク色に色が変わるのが特徴でかわいらしい花を2度楽しめるということです。

草刈り・植樹などを全て1人で担っているという斎藤さんは「こんなにたくさん植えてあると、感動して帰る方も多い。黄桜を知らない人にも、こんなに素晴らしい色の桜があると知ってほしい」と話しました。

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