岐阜県内の造り酒屋が新酒の出来栄えを競う県新酒鑑評会の表彰式が１１日、岐阜市で開かれました。
鑑評会は、県酒造組合連合会が日本酒の需要拡大を図ろうと開いたもので、今回は４つの部門に２９の酒蔵から１４７点の出品がありました。
名古屋国税局の鑑定官や研究員らが新酒を審査し、このうち純米吟醸酒部門では中津川市のはざま酒造の「恵那山」が最高賞の県知事賞に選ばれました。
また、去年に続き、若者の嗜好に向き合おうと岐阜大学の学生が香りや飲みやすさを中心に選考した岐阜大学長賞の表彰もあり、大垣市の武内の「御幸鶴」と瑞浪市の中島醸造の「小左衛門」が選ばれました。
鑑評会では入賞した新酒の「きき酒」もあり、参加した約１００人が出来栄えを確認していました。
審査にあたった県食品科学研究所は、寒暖差や猛暑の影響で発酵管理や味の調和を整えるのが難しい年だったとした上で、県知事賞の４点については「非常に味わいがよく、バランスが取れている」と評価していました。
入賞は次の通りです（かっこ内人名は杜氏、敬称略）
【県知事賞】
▷純米吟醸酒 恵那山（はざま酒造・中津川市）
▷吟 醸 酒 奥飛騨（奥飛騨酒造・下呂市）
▷純 米 酒 黒松白扇（白扇酒造・加茂郡川辺町）
▷本醸造酒 男爵鉄心（三輪酒造・大垣市）
【県議会議長賞】
▷純米吟醸酒 蓬莱（渡辺酒造店・飛騨市）
▷吟 醸 酒 四ツ星（舩坂酒造店・高山市）
▷純 米 酒 小左衛門（中島醸造・瑞浪市）
▷本醸造酒 天涼（天領酒造・下呂市）
【連合会長賞】
▷純米吟醸酒 百春（小坂酒造場・波多野博）、黒松白扇（白扇酒造・服部龍二）、玉柏（山田商店・宇野雅紀）、恵那山（はざま酒造・岩ケ谷雄之）、奥飛騨（奥飛騨酒造・後藤克伸）、天禄拝領（天領酒造・片桐一成）、蓬莱（渡辺酒造店・北場広治）、白真弓（蒲酒造場・諏訪宏志）
▷吟醸酒 織田信長（日本泉酒造・武山孝広）、公爵鉄心（三輪酒造・杉原厚雄）、四ツ星（舩坂酒造店・平岡誠治）、奥飛騨（奥飛騨酒造・後藤克伸）、蓬莱（渡辺酒造店・北場広治）、白真弓（蒲酒造場・諏訪宏志）
▷純米酒 美濃菊（玉泉堂酒造・安福雅成）、黒松白扇（白扇酒造・服部龍二）、小左衛門（中島醸造、渡邉良平）、恵那山（はざま酒造・岩ケ谷雄之）、笠置鶴（大橋酒造・大橋豊尚）、女城主（岩村醸造・鈴木正人）
▷本醸造酒 男爵鉄心（三輪酒造・杉原厚雄）、富久若松（池田屋酒造・内田幹朗）、黒松白扇（白扇酒造・服部龍二）、女城主（岩村醸造・鈴木正人）、甚五郎（舩坂酒造店・平岡誠治）、天涼（天領酒造・片桐一成）、やんちゃ酒（蒲酒造場・諏訪宏志）
【岐阜大学長賞】
▷純米吟醸酒・吟醸酒部門 御幸鶴（武内・大垣市）
▷純米酒・本醸造酒部門 小左衛門（中島醸造・瑞浪市）
