青木理氏が岸田首相の米議会演説の内幕暴露 米主要メディアは「ほとんど報じてない」

青木理氏

ジャーナリストの青木理氏が12日、文化放送「大竹まことゴールデンラジオ!」に出演。岸田文雄首相が米議会の上下両院合同会議で行った演説についてコメントした。

岸田首相の演説は英語で約35分行われた。日本が米国と連携して国際社会での役割を果たしていく考えを強調し、十数回以上もスタンディングオベーションを受けた。

この演説に青木氏は「報じられているところによると、安倍(晋三)さんはスピーチライターがいたみたいですけれども、岸田さんは基本常設のスピーチライターがいなかったんだけど、今回はこの演説用に大統領のスピーチライターの経験もある人を雇って、スピーチなんかも相当練り上げて練り上げて作ったようですけれど」と指摘。

共演の室井佑月氏が「日本向けのアピールなんじゃないの? 英語でスピーチして」と勘ぐると、青木氏は「アメリカにいるたまたま新聞記者とちょっと話したら、CNNやアメリカの3大ネットワークはほとんど報じてないみたいですよ」と証言した。

続けて「その辺は日本とアメリカの国力もそうだし、関心の度合いも(違う)」と解説し「毎日新聞がデジタル版で書いてて興味深かったんですけど、記者会見のときにアメリカの外交を担当する幹部が記者会見ではもう姿を見せてなかったと。例えば、ブリンケン国務長官とかサリバン大統領補佐官、国家安全保障問題担当なんですけれども、この人たちはもちろん会談の時にはバイデンさんの横にいらっしゃったんだけれども、記者会見になったら普段だったらいるんだけれどもいなかった」と報告した。

その上で「毎日新聞のデジタル版に書いてるんだけど、アメリカは今イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ侵攻への対応、ロシアのウクライナ侵攻、イスラエルに在シリアの高官を攻撃されたイランへの対処もあって、とても多忙で、『それほど細かくケアしてる暇はなかったんじゃないの?』みたいなことを書いてますよ」とレポートしていた。

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