国の審査会「建設工事は止めない」 広島高速5号線・二葉山トンネル 追加費用負担の調停打ち切り

広島高速5号線のトンネル工事でふくらんだ費用を巡り、企業グループが申し立てていた国の審査会の調停が合意に至らず、打ち切られていたことが明らかになりました。

広島高速道路公社が発注した広島高速5号線・二葉山トンネルの工事は、2018年の開始以来、掘削機のトラブルなどで何度も中断し、工期延長に伴う追加費用が発生していました。

工事を受注する大林組などの企業グループは、ふくらんだ費用負担を公社と企業グループのどちらが負担するのか判断を求めて、2022年12月に国の「建設工事紛争審査会」に調停を申し立てていました。

しかし、公社と企業側の合意に至らず、解決の見込みがないため、27日付けで審査会から「調停を打ち切る」という通知が届いたということです。

打ち切りを受けて大林組は、「途中で建設を止めることはなく、引き続き、安心・安全に工事を進めていきたい。今後、別の形での申し立てを行うかなど、このあとの手続きについては未定」とコメントしています。

© 株式会社中国放送