藤沢北署 新署長に仲戸川氏 治安維持で地域の発展を 藤沢市

藤沢北警察署の新署長に前川崎臨港警察署長の仲戸川博幸氏=写真=が先月19日付けで着任した。

就任を受けて、「住みやすい、働きやすい地域の発展を、治安維持を通じて支えていく」と意気込む。2019年から21年まで同署副署長を務めた経験を活かし、地域住民と連携しながら管内の安全を守っていく考えだ。

大学卒業後に県警入り。県内各署での勤務や機動隊などを経て、刑事捜査二課で金融犯罪や特殊詐欺などの知能犯罪捜査に携わった。同課では、財産を奪われた被害者の悲痛な声を聞き、「騙した犯罪者には必ず罰を与える」という思いを胸に職務を果たした。

県内の詐欺被害は今年に入り減少傾向にあるが、「気を緩めてはいけない」と経験をもとに強調する。「自分は大丈夫という思い込みによって詐欺被害は起こる。当事者には誰でもなり得ることを呼び掛けていく」

署長室から指揮を執るだけでなく、趣味のサイクリングを通じ、休日に管内を巡りながら地域の様子を肌で感じられるよう心がける。小学生の頃から続ける剣道は七段の実力者。毎朝のルーティンは昼食の弁当を手作りすること。58歳。警視。

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