大谷翔平の入団会見翌日にも“脅迫文” 水原容疑者を謝罪させた胴元の文面とは「自分のクビも…」

水原一平容疑者【写真:Getty Images】

連邦当局が水原氏を銀行詐欺容疑で訴追

米司法省は11日(日本時間12日)、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平投手の通訳を務めた水原一平氏を銀行詐欺容疑で訴追したと発表した。司法当局が公開している訴状には、水原容疑者とが賭博の胴元から「大谷を見た。直接彼に聞くぞ?」などと脅迫じみた内容が送られていたことが明らかになったが、その他にも「敬意を示してくれ」「ごめん、別のところでも問題を抱えていて……」などと生々しいやり取りがあった。

大谷が2023年にメジャー2度目のMVP受賞が発表された昨年の11月16日。翌日の17日に水原容疑者のもとには、胴元から「なぜ電話に出ない? 私はニューポート・ビーチにいる。(大谷が)犬の散歩をしているのを見た。返事をよこさないから、どうすれば君と連絡がとれるか彼に直接聞くぞ? すぐに電話してくれ」といった脅迫じみた内容が送られていたことが明らかになり、波紋を広げていた。

実はそれ以外にも、大谷のドジャース入団会見があった12月14日の翌日、15日のテキストメッセージの中では、こんなやり取りも行われていた。

胴元「忙しいのは分かるが、敬意を示してもらわなきゃ困る。自分の首もかかってるんだ。今夜までに電話してくれ。いくら遅くなっても構わないから」

水原「ごめん……不敬を働くつもりじゃなかったんだよ約束する……ただ、とんでもなく忙しいんだ……それに別の側でも抱えている問題があって……最近は全てが大変なんだ。新しい銀行口座の情報を送ってもらっていない気がするから教えてもらえますか? 明日何かしら送ろうと思う」

水原容疑者がギャンブルの胴元と賭博を始めたのは2021年9月。2年余りの間に総額4067万8436ドル(約62億3320万円)の損失を出したとされており、胴元へ限度額の拡張を求めるテキストメッセージを何度も送っていたようだ。2022年11月14日には「僕はスポーツ賭博が下手すぎるようだね(笑)……限度額、また広げられない? 知っての通り、返済しないことを心配する必要はないよ!!」との内容を送信したという。

今年3月20日には、大谷の口座から違法賭博の胴元に送金されたという第一報が報道された際、水原容疑者は胴元に報道を見たか確認するメッセージを送信。胴元は「見た。でもこんなのでっち上げだ。もちろん、君は彼(大谷)から盗んでいない。これが、かばうためだということは完全理解しているよ」と返信したが、水原容疑者は「厳密に言うと、僕は彼(大谷)から盗んだんだ。もう、すべて終わりだ」と観念した内容を送信したことも明らかになっている。

THE ANSWER編集部

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