アニメ美術の創造者しのぶ「新・山本二三展」 竹田城跡や御影公会堂の風景画、神戸限定出品作も 13日開幕

山本二三さんの代名詞でもある雲の描写が堪能できる展示=神戸ファッション美術館

 国民的アニメーション映画の美術監督を務め、昨年70歳で亡くなった作家をしのぶ「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展 THE MEMORIAL ~天空の城のラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女~」(神戸新聞社など主催)が13日、神戸市東灘区向洋町中2の神戸ファッション美術館で開幕する。12日、内覧会が開かれ、神戸限定の出品作を含む250点が公開された。

 山本さんは1953年、長崎県五島市生まれ。約40年間、宮崎駿作品をはじめ、数々の名作アニメの背景画を描いた。詩情豊かな雲はファンの間で「二三雲」と呼ばれる。

 「雲の記憶」「森の命」など映画や背景の題材を5章に分けて紹介。神戸のみの展示として、朝来市の竹田城跡や御影公会堂(神戸市)の風景画など19点も。ライフワークだった五島の風景画や、絶筆となった漫画の下絵など貴重な作品も見られる。

 6月16日まで。一般千円。午前10時~午後6時(入館は同5時半まで)。月曜、4月30日、5月7日は休館(ただし4月29日、5月6日は開館)。同館TEL078.858.0050(津田和納)

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